2020年4月12日日曜日

中西 準子氏ー環境リスク評価の専門家

■食のリスク学

『食のリスク学―氾濫する「安全・安心」をよみとく視点 』  – 2010/1/9

https://amzn.to/2Vr9dnE

を読みました。非常に良い本ですのでお勧めです。

■ 食のリスク アップデート中

私が子供のころ~大学時代くらいに学んだ食の安全事情は、
発がん性が指摘されている〇色何号を避ける、
加工肉を避ける、

など、特にリスクが高いものを避ければ良いだけでした。

安全な食べ物については、そこまで深堀りしていませんでした。理由は、自分が良いと思う食材が個人宅配で手に入ったからです。山梨では自分で畑をしたり、産直市場で買えました。

とくに牛乳神話の崩壊と動物性脂肪の否定は、ベジタリアンが自己正当化するのに使われますが‥‥

私は、牛乳にも、卵にもアレルギーがあるため、そう言う問題ではない、ということで、どちらに与するか?考える必要がなくなり、楽になりました(笑)。

ただし、豆乳はエストロゲン作用が西洋では危険視されているそうです。日本ではアーモンドミルクは高額ですし、ミルク自体の出番が私にはほとんどないので、あまり気にはしていません。アレルギーの出ない小魚や、ソーシャルイーティングでの肉食は可、としています。思想で食を縛らないようにしています。

■ フードファディズム

テレビを見ないのでフードファディズムが進行していることには気が付いていませんでした。

この本が書かれたのは、約10年前なので、試してガッテンなどが全盛のころでしょうか?

最近、食の生産者側に立つことになり、消費者の目線はすでに持っているので、再度リスクを勉強しています。

■ 自然農は商業的に難しい

自然農の畑には、商業的には成り立ちづらいという問題があります。

例えば、黒マルチを張ると、そこまで人手は掛かりませんが、これマルチがないと、雑草と作物が競合して、収量は激減します。代わりに竹チップしたり、稲わらを敷いたりしますが、その分、人件費がかかります。まぁ、私の人件費はボランティアみたいなものですが…。

半農生活の自給自足を目指すのではあれば、収量が減ったとしても、それでよいのですが…。なりわいとして成り立たせ、年収を生きて行ける程度に上げるとなると? 
…。 

というので、若い人は、農業に参入できません。それ以前に農地法で農地を取得できないという問題がありますが…。

黒マルチは塩ビなので、環境保護系列の人たちからは、目の敵にされますが、そうした人たちが、過酷な農業労働に耐えられるか?というと、ちょっと疑問です。私も、今までに培ったアウトドア経験があるから、なんとなかると思います。

■ スーパーは流行商売

しかし、良くも悪くもスーパーというのは、フードファディズムに踊らさせる世界…。
消費者の動向を知る、ということでは、トマトのリコピン来たー!とか、羅漢果来たー!とか、いちいち

食の流行
に踊らされることになります(笑)。

ま、それは神様から見たら、かわいらしい、という感じなのでしょうね… 農業の神様は、まぁ薬にも毒にもならないから…と思っているような???

消費者としては振り回されることは、損につながるような気がしています。

■ その他

この方の以下のシリーズは地域ごとの環境汚染物質が分かる。

詳細リスク評価書シリーズ 9


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