2020年9月30日水曜日

スマート農業関係

 農水省ビデオ

https://www.affrc.maff.go.jp/docs/smart_agri_pro/smart_agri_pro.htm


福岡 

https://www.maff.go.jp/kyusyu/portal/toprunner/1811_rushu.html

https://www.maff.go.jp/kyusyu/seisan/gizyutu/attach/pdf/hossokusiki-21.pdf

栽培管理ソフトhttps://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/files/naro_technical_report_no2_s.pdf


お米豆知識

https://www.jaicaf.or.jp/resource/publications/article?tx_news_pi1%5Baction%5D=detail&tx_news_pi1%5Bcontroller%5D=News&tx_news_pi1%5Bnews%5D=1355&cHash=15e3882bbf661f7884d2b34fc94796e0


https://crossage.com/

2020年9月29日火曜日

中国で食糧難

こちらからの要約です

https://www.recordchina.co.jp/b797229-s130-c60-d1130.html?fbclid=IwAR040nYYT1TBewROEGA2G3MUplq2HVV2yAh_DB00Vvjdj-K8lyqgwoqZ-xc 

先日、中国社会科学院は「第14次5カ年計画(「十四五計画」)」(2021~2025)の期間の終わりまでに、中国は約1億3000万トン程度の食糧不足になる可能性があると指摘した。

中国社会科学院農村発展研究所は8月17日中国農村発展報告を発表。

ある著名な農業研究者は最近、「データから見る中国の食糧安全保障」という分析記事を発表し、「データを見ると、現在の中国の食糧生産では国民の需要を満たすことができない事を示している。国家統計局の2018年12月データでは、2018年中国の食糧自給率は約82.3%に低下しており、食糧不足は17.7%となり、国連食糧農業機関規定の食糧安全保障基準を満たしていない(自給率は90%)」と指摘している。

しかし、中国政府は、穀物自給率は95%であることを強調し、世界の食糧安全保障基準である90%よりも高いと反論している。世界の食糧安全基準で見ると、中国の食糧不足は2億5200万人が必要とする食糧に相当する。

中国政府は食糧不足の理由を示さず

中国社会科学院の上記報告では、「現在、農村発展は依然として、多くの矛盾と問題に直面している。例えば穀物生産に対する農民の積極性の低下農民の継続的な収入増加の難しさ、深刻な農村の高齢化、農村の顕著な民生弱体化村落の差別化など、高度に重視する必要がある」と述べている。

しかし、同報告で言及されている農民が抱える様々な問題の背景には、長年にわたって中国政府によって意図的に造られた「土地クライシス」と「赤字を抱える穀倉地帯」がある。その原因は過度の開発と農耕地収用により農村部の殆どの若者が農業を放棄し都市部へ出稼ぎに行き、その結果、農村部の労働力が大幅に失われ、耕作地の大部分が不毛地となっている。

上述の中国社会科学院の報告によれば、「第14次5カ年計画」(2021~2025)の期間末には、全土で農業従事者の割合は約20%に低下し、農村部の60歳以上の割合は25.3%に上昇し、1億2400万人に達すると指摘している。

加えて、長江流域は1998年以来の最悪の大洪水に見舞われ、鄱陽湖周辺から「魚米之郷」(魚と米の里)として知られる長江デルタまで、526万ヘクタール以上が浸水した。中国の食糧供給はすでにレッドラインに入っている可能性が高い。

新型コロナの蔓延で中国の食糧サプライチェーンは寸断され、国民は中国政府の農業監督能力に対し深刻な不信感を持つ。中国政府が言う高い食糧安全係数を国民は信じていない。

13の穀倉地帯の半分以上が廃棄され、中国の穀物不足は深刻な状況にある

2020年4月4日、北京のアジア大会選手村にあるスーパーマーケットでは、食料の争奪戦が起こった。

2020年に入ると、全国で様々な災害が一斉に発生した。新型コロナ、南部の大洪水、北部の大干ばつ、異常気象などで、中国の土地は荒廃。13の主要穀倉地帯*が大きな影響を受け、半分以上が壊滅し、食糧不足を加速している。

(*中国主要穀倉地帯:遼寧省、河北省、山東省、吉林省、内モンゴル自治区、江西省、湖南省、四川省、河南省、湖北省、江蘇省、安徽省、黒竜江省)

2011年の中国国家糧食局の統計では、中国の13の主要穀倉地帯の穀物生産量は、全国総生産量の75.4%を占め、増加分の穀物生産の約95%はこれらの13の主要穀倉地帯からのものだ。

不運な事に、南部の長江流域では集中豪雨や大洪水に見舞われ、避難民は5000万人を超え、国民の大半が依存しているいくつかの穀倉地帯でもほとんど収穫がない状態である。これらの被災穀倉地帯は、湖南省、四川省、湖北省、江蘇省、安徽省である。

さらに悪いことに、多くの南部で激しい洪水が発生した一方で、東北部の遼寧省は今夏69年来の大干ばつに見舞われた。主要な穀倉地帯の1つである同省は現在大きな脅威に晒されている。

7月29日、中国水利部は6月1日から7月27日まで、遼寧省の平均降水量は108.8mmで、平年同期比で53.1%減、昨年同期比で20.6%減となり、これは1951年以来の同期比で降水量が最も少ない年となったと報じている。

7月28日の統計によると、遼寧省の農作物干ばつ被害面積は4万4281エーカーに達し、干ばつは同省西部地区の阜新、錦州、営口、葫蘆島、朝陽、盤錦及び鉄嶺に集中している。

7月末は元々、トウモロコシの収穫期間だったが、過去2カ月間、北部では降雨量不足で、大部分のトウモロコシが収穫できない情況にある。

中国の国有テレビ「CCTV Webサイト」は、阜新梅力営子村には1万4000エーカー近くの耕地があるものの、夏期にはほとんど降雨が無く、村全体では7500エーカー以上の農耕地が深刻な干ばつを受け、6300エーカー以上の農耕地で収穫がなかったと報道している。

遼寧省は中国の重要な穀倉地帯だ。肥沃な土壌、昼夜の温度差が大きく、成長期間が長い事から良質な農作物を生産している。遼寧省の主要農作物は、米、トウモロコシ、高梁、小麦、キビ、大豆等で、同省の穀物生産量は全国の40%を占めており、本年の大干ばつは中国人の食糧事情に重大な影響を与える可能性が高い。

上記の自然災害による穀物の収穫不足や無収穫に加えて、近年の中国の食糧危機はますます深刻化している。それは中国の穀物倉庫が汚職の温床になっていることも一因である。中国糧食備蓄河南分署は110匹の「強欲な搾取者(碩鼠)」が国家の「供給市場の穀物」購入政策を逆手に取り、「空買い」や「空売り」を駆使し、私腹を肥やしていたことを明らかにしている。内部関係者は「すでに多くの穀物倉庫は空だ」と指摘している。

過去数年にわたり、中国国務院が「全国穀物倉庫全面調査実施通達」を出すたびに、全国の穀物倉庫が不審火による火災を起こしている。これは「空倉庫」隠蔽工作なのである。

中国は世界最大の食糧輸入国だ。中国農業部は過去に、2020年には中国の食糧需要量は7億トンとなるが、生産量はわずか5.54億トンにとどまり、1.5億トン近くが不足するだろうと予測している。中国の2018年税関統計では、中国の食糧輸入の主要供給源は世界最大の穀物輸出国である米国だ。国際的な食糧サプライチェーンが寸断状況にある中、国内の様々な食糧危機と重なり、中国は今、まさに最悪の災難が目前に迫っている。

■筆者プロフィール:内藤 康行
1950年生まれ。横浜在住。中学生時代、図書館で「西遊記」を読後、中国に興味を持ち、台湾で中国語を学ぶ。以来40年近く中国との関わりを持ち現在に至る。中国の環境全般とそれに関わるビジネスを専門とするコンサルタント、中国環境事情リサーチャーとして情報を発信している。

2020年9月14日月曜日

13日の松国とG’アカデミー

先週は不思議な週の終わり方だった。ハッピーに結局終わった。

日曜のG’sアカデミーのアイディア試験(起業アイディアで入試を競う)がハイライトであることは分かっていたのだが…、松国の集合日とバッティングしていた。

この2時間のズーム会議の後…なんだか、諦観というか…そのような感情が湧いてきて、かなりブルーだった。

そうか、私の居場所はソフトウェア業界…開発室にしか、なかったんだ…というか…。

これだけ頑張って、結局ここか…みたいな。消去法で行くと、もう開発しか残らないのか…みたいな。

ので、残念感があり…松国に行くのは辞めようかとすら思った。ブルーな気分にどっぷり浸ってしまうのも悪くないかと…この楽しい時間の終わりへのはなむけとして…。

しかし、松国で今日は何をするんだろう…?田植えも終わり、除草も終わり、この時期すること、何もないんだけどなぁ… 

というので、行く気が失せかけてはいたが、そこは自分に厳しく、鞭打って、ガソリン代を気にしながら向かった…。そう、核心はガソリン代なのです…

道すがら、風で倒れてしまった田んぼが目につく…稲刈りを済ませた田んぼもすでにあるようだ…。


到着すると、自分の初めてのお米がすでに穂を垂れており…すごく誇らしい気持ちになった。


多種多様な品種が植えてある自然農の田んぼと、モノカルチャーの普通の田んぼの差が著しかった。本来の在り方から、こんなにもかけ離れてしまったのか…ということだ。

途中、2つの台風で風倒してしまった田んぼもたくさん見かけた…慣行農法のイネは、災害に弱いことで知られている… 本当なんだな…。

モノカルチャー画一文化は、植物でさえもダメにする…。つまり災害に弱くなる。


それなら、これが動物界、そして人間界だったら、どういうことになるだろう?


つまり逆境に弱くなる…のであるのなら、人間に置き換えたら?


人間だって、レールを外れた時、敗者復活力が弱い、ということになりはしないだろうか…? ”いわれた通りやりなさい”で育つこと…田んぼで言えば慣行の田…の弊害と同じことが、今目の前の田、に見て取れた…

それと比べて、なんと、自然農のたんぼの多様なことだろう!そして美しいことだろう!

見ていたら、G’sアカデミーで出会った一人の参加者のことが思い出された…。サッカーで世界に伸びた若い男性だった。日本の田舎の閉塞的な空気を変え、日本の子どもたちに、キミだってやればできる!という機会を与えたいのだそうだ…例えば、サッカーのエリート選手から直接指導がもらえる、というようなことだ。

彼は、求めよ、さらば与えられん、ではない現実があったのだそうだ…。それに恨みを持っている。


”求めよ、さらば…”で、”何も与えてもらえなかった”、ということで、彼の無念さが伝わってきた…。


が、そのアンチテーゼから、作り出したい未来…というのは、彼の理想の世界をなんとなく空虚に見せていた…。なぜだろう?


例えば、10人サッカーに才能がある子どもがいたとする。その後、その子供たちが、全員、中田やカズになれるか?というと? なれない。

中田さんは何をやっているのか知らないが、超有名選手ですら、サッカー以外の事業をしないと生計が立たない世界…それで普通なのだ…サッカーばっかりでは産業が成り立たない訳なので。


事業としての、クライミングジムというのも同じで、基本的にはクライミングしかできない人たちの救済ビジネス、ということのほうが言葉として正しいかもしれない。だから、多くのジムは流行っていない。ビジネスとして取り組んでいるのではなく、自分を登らせてくれるためにあるからだ。

そういえば、福岡では、他にもサッカー選手崩れの人に会った…。コーチとしてやりがいを見出していらしたようだが…頂点がある世界に子供を引き込み、そして、その頂点争いから、つまり、椅子取りゲームから漏れると…? まぁ9割の子どもはどんなに優れていたとしても、漏れるのが当然なのだが…は、その子供に大きな心の挫折を与えるということが見て取れた…その人自身が挫折感満点だったからだ。

クライミングでも選手育成に躍起だが…そんなに選手ばかり育成してどうする気なのだろう?

入試にせよ、スポーツでの勝利にせよ、親や先生、コーチなど、大人の、ちょっとした名誉心を満足させるために、一時的な勝利を子供たちから、大人の側が与えてもらって…、要するに、大人たちのエゴ満たしに子供を利用して、恥ずかしいと思わないのだろうか…?


子どもたちの才能が、大人たちが生きる意味を見つけられないために、つまり大人がやりがいを感じるために、搾取されている、ってハナシです… 中途半端な才能がある子どもが大体対象になる。


頭角をあらわせるだけの十分優れた才能を持っている人というのは、大人の誰からも言われれなくても、その道で成功していけるものだ…吉田和正さん然り、小山田大さん然り、山野井さん然り、ユージさん然り… 彼らの時代は今よりもさらに環境は悪かったはずだが、圧倒的な才能を前に、環境はあまり問題にならないものだ。

…というのが私の見解だ。そういうこと…つまり大人に対する奉仕活動だが…に巻き込まれる子供が多すぎる… そのG’sアカデミーの彼もその一人に思えた。


考えてみれば、私の弟もそうだ。県大会レベルの選手でいくらメダルがあったところで、誇らしいのは、親ばかりで、今行っているスイミングスクールには、そういう若い先生が一杯いて、幼稚園生を水に慣れさせることで糊口をしのいでいる。もちろん、どのような職業も素晴らしいのだが、メダル選手でなくてもできること、ではあるだろう。


努力の先にあるものが、スイミングスクールで水泳を幼稚園生に教える、であったとしても努力をする価値があると彼らは思えるのだろうか…?話が違ったということにならないだろうか?

■ 松国

松国では、予想外に、楽しかった。草を刈っていると、甘く良い香りがし、いつまででも草を刈っていたいな、とすら思えてくる…草の中にちいさく、畔の枝豆がちょこんと実をつけていたときには、感動すら覚えた…。枝豆は豊かな土地では実をつけない。つまり、実はあきらめていたのだった。

みぞソバの中にカボチャの花はいくつも見える…けれど一向に収穫できそうなカボチャ本体は見えない…隣の今井さんが、カボチャについて教えてくれたが、もうカボチャは3か月近く土にいるわけだが…畑を占領してしまって秋の植え付けが…ということになっているんだがなぁ…こんなに面積を食って、何か月も畑に居座って、成果が1個、ということもあるのだそうだ…。咲いている雄花と雌花を確認してきたが…実になるのだろうか…それともいっそ…?

相変わらず私のホーリーバジルは成果が良い…ホーリーバジルは乾燥が好き、といったのは誰…?この雨の多い今年、良くできた作物は非常に少なく、トマトなどは全くダメ…ということからするとホーリーバジルの成果は驚くべき発見ということになる…まさか水が好きだったとは…

そうこうしている間に、日暮れとなり…惜しい気持ちで畑を出た。松国の美しい自然農園の中に住めたら、どんなに楽しいかと思うけれど… 私には未だに与えられない贅沢であり…ソフトウェアで、もう一旗揚げてきなさい、というのが神の声なのだろう…。

ソフトウェア業界か…200時間の超過勤務で体調を壊し、子宮内膜炎にもなったし、肌も体も心もボロボロなんだよなぁ…あの業界。しかも、勘弁してよという低レベルのことを何度も聞かれたり、まるで幼稚園生に対するように、何度も説明したりしないといけないんだよなぁ…。要するに、私はベビーシッティングをしたくなくて、業界を去ったのだった…。 だから、またそこに戻る=めんどくさいという気持ちなのだ…。とはいえ、神さまがそういうのだから仕方ない…。

■ クライミングよもやま話で癒し

帰宅すると、楽しくアルパインの話、クライミングの話をしてくださる方がいらして、とても心が和んだ。クライミング業界も問題は多い。特にセクハラ。

その間に、自分がFBに投稿した、田んぼへの、”いいね!”を見ていると…押してくれた人たちの善意を感じると…、じわじわと初のお米への感動が湧き、”わたしが作り出したい未来”は、すでにここに出現している、具現している、という気持ちになった…。


松国の隣に家があればいいのに… 自然農の農園付きのシェアオフィスがあれば、最高だなぁ。ちょっと開発しては、畑に出て、甘い草の香りをかぎ、ムカデにぎょっとし、芋虫にげーっと言う。

■ 美術館からのメッセージ

先日は美術館に行ったが、現代芸術というのは、結局のところ、解説がないと意味が分からない。メタファーを解説する解説能力とセットで確立するのが現代芸術、なのだ。

それと同じことで、慣行の田が現代の気候変動に対応できず、自然農の多種多様な生物の住む田んぼだけが、気候変動が避けられない現代における生き残りの道だと‥‥解説なしには、人々が理解できないとしても…それはそれで仕方のないことなのかもしれない。


同じことで、子どもたちを多様な才能を伸ばしてあげ、一つの頂点がある世界で育てないということ、レールに載せないということ、子ども自身に子ども自身をよりどころとさせること…これだけが、変化の時代に対応できる力を身に着けることである…というのが、今回のメッセージなのだろうか…


田は私に何を教えてくれようとして、今日は呼んでくれたのだろうか‥‥