2020年5月1日金曜日

今後の日本の農の在り方

■今後の日本の農の在り方

最近、農学部院生と知り合いになり、ちょうど、私の興味関心と一致する友達ができて、うれしいな~と思っています。

誰も言葉にはしていないけれど、二人の共通の研究テーマは

  今後の日本の農業は以下にあるべきか?

  それを小規模に実現したものを作れないか?

です。私が10年前、三井物産で観察機会を与えられたのは、日本の経済がどのように経産省や財界の主導によってかじ取りされているか?です。新事業開発室では、アグリビジネスもやっており、トマトといちごの輸出を手掛けていました。

で、10年前は、大規模化・集積化しないと採算が取れない…という視点がマジョリティでした。経産省の中でも、アメリカタイプの慣行農法を後押ししたがり、またトヨタのプリウスの部品調達を至上命題とするような感じで、農業はまだシーズ段階でした…。種まき期、ということです。

最近、三井物産が人工卵白の会社に出資したと知り、世界の人口爆発による、穀物不足・食料不足は当然来る未来なのだと確信しました。私も属していた会社ですが、リサーチして確実じゃないと出資しないんです…。私がいたころは門司港レトロの開発に出資していました…今、もうできて観光名所になっているでしょう…

九州は、日本の中で農業をするには、気候の面で大変恵まれていると思います。温かいと、虫や病気が出やすいので、無農薬はしにくくなりますが、二毛作が可能で、収量が出ない欠点を補うことができますし、水も洪水が伝統的に問題になるくらいでとても豊かです。火山灰度も肥沃です。

山梨にいた7年間で、内陸型の気候って本当に乾燥なんだなーと分かりました。

私の最近のリサーチで分かったことは
1)世界的に不耕起へ
2)慣行では持続的でないのは、すでに共通認識
3)政府はスマート農業へ移動したがっている
4)自然農による(草による)循環は最先端であり、日本のすでに窒素集積された土壌に適している
5)世界的なリンの争奪戦も日本は参加する必要がなく、すでに豊か
6)現在の年収2500万円などの勝ち組の経営スタイルは、外国人研修生を雇用したもので、単なる搾取=親分の利益総取り、で所得が不均衡に分配されているだけ
7)Woofの仕組みで、非観光型の農家が広がっている
8)自然農は、自給自足型農業だが、収益性は低い
9)一般的な農業家の収入は8割が農業外収入 
10)農業収入は頑張って年間100万円程度

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