2020年12月27日日曜日

楽しい餅つきの日

 楽しい餅つきの日

今日は福岡の松国自然農塾の餅つきの日でした。私は9時に行ったら、最後から二人目の人で、他の方は5時半から作業していたそうです(驚いた!)。私は餅つきは初めてなので勝手が分からず、ウロチョロするだけで、あまり役立たなかったのですが…次回からの反省?も込めて、どういう感じかと言いますと…

1)間違えないように浸水した米をせいろに入れる係り

2)ドラム缶ストーブと薪で火を焚いて、蒸し米を作る場

3)臼と杵で餅を作る班

4)つけた餅をちぎって丸餅にする班

と1係り、3チームに分かれ、作業する感じでした。個人のお餅をそれぞれ蒸し、それぞれを別々につくので、時間がかかるということみたいです。

松国の自然農塾では、共同体の新しい在り方なのかなぁと思わせられる共同作業が今日の餅つきでした…。知らなかったので、今年は全く戦力にならなず、どちらかというと混ぜてもらった感じですが、楽しいイベントではありつつも、それぞれが役割を持って、それを全うする、と言う感じでした。

火の番をするとか、丸餅にするとか… それぞれに核心になる係りがいて、餅つきでは、つく人より、モチ取りする人が重要ポジションのようでした。ちぎり班では、ちぎったものを丸める人より、大きな塊を均等にちぎる人が核心…。

お昼は、ふるまいで、カニ汁とできたてのお餅を大根醤油や黒蜜きな粉で。

お餅が個人別につかれるので、それぞれの米の出来具合、浸水の具合、米の品種とそれらの配合、着き具合によって、粘りや手離れの良さ、くちどけの良さ、など色々と違って、出来上がりの具合も全く違うのが印象的でした。お餅の品質って何だろう… どのお餅も無農薬、無施肥の自然農のお餅で、ほとんどの人は玄米をお餅にしていました。黒米の人は真っ黒のお餅…

来年は持ち米を2kgほど生産しなくては!と思いました。






2020年12月20日日曜日

野菜は貴族のものだった

野菜=貴族の食用
・自生している植物で、食用は500種類以上
・栽培野菜は、偶発的に取れる狩猟採取のものと違い、昔は貴族の食用
・弥生時代以降:山芋、里芋、うり、大根
・うり、大根は貴族用
・平安時代:ナス、きゅうり、まくわうり、ささげ、そらまめ、ねぎ、ごま、にんにく、ふき、せり、かぶ、みょうが
・保存食はもっぱら貴族の食べ物
・鎌倉時代:大根、ニンジン、ゴボウ=ぜいたく品
・山城=京都、が名産品を出すようになる
・鎌倉時代=精進料理が広まる=調理法の進化
・安土桃山時代、外国野菜が入る カボチャ、すいか、ホウレンソウ、馬鈴薯、サツマイモ 唐辛子
・江戸時代、主力は大根
・幕末=西洋野菜 アスパラ、パセリ、セロリ、からし菜
・文明開化=馬鈴薯、玉ねぎ、キャベツ
・昭和:ビタミンAの増加
・大根、なすは、奈良平安朝
・白菜、玉ねぎは、明治
トマトがなかなか定着しなかったそうで、現代はトマトの普及機みたいですね。

2020年12月18日金曜日

長崎 彼杵の農と特産物 (大村予習)

■彼杵の農と食べ物
自家山林1.8町 (松5反、杉3反、雑木10反)
水田 1町歩
畑 6反

いや~広い!ほかの地域より圧倒的に広いんですけど!昔の人ほんとに水田1町歩もしていたんですかね?!

■ 水田
畔なし田 畔塗が要らず、水管理は水役さんが行う
大干拓水田 反収も県下で一番高い 田植えは日を決めて一斉に行う
裸麦との二毛作
牛一頭

じめき(どろふじつぼ)と厩肥を畑に施す


■ 野菜

雲仙4月大根って初めて知りました
美濃早生大根 89月
箕島大根 10~12月
雲仙市月大根 10月~2月
長崎赤かぶ 9,10月
聖護院かぶ 8,9月
長崎五寸にんじん 9~12月
長崎三寸にんじん 5~7月
辻田はくさい 9~12月 日本初結球する白菜
http://g-foods.info/zukan/product/product_872.html

■畑作


麦、甘藷を主体とした畑作。
庭先果樹&自給野菜。
伊木力村のミカン。200年の歴史。シベリア輸出。大村黄金化計画。
茂木町、全国一のびわ産地。茂木びわ。
長浦すいか。釜炒り茶。
長崎白菜  9-1月


スイカ糖
https://ouentai.jp/%E8%A5%BF%E6%9D%91%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%8C%E4%BD%9C%E3%82%8B%E9%95%B7%E6%B5%A6%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%AB/?fbclid=IwAR0UJJjxRK5wt68r7RM3FzkuRRNXXhromO7OKwVn9CZbPv-2MTXVW88s9Xg


西の「茂木」、東の「田中」
がびわの品種だそうです。夫が好物なんですよね。びわ。家に一本あれば満足だけど。


■樹齢200年のミカン
https://www.city.isahaya.nagasaki.jp/post69/2016.html


■からこレンコンは堀りに行きたい。
http://boken.nagasaki.jp/spot/boken170.html

■その他在来品種
大根
https://noguchiseed.com/hanbai/products/detail/749

鉄分の多い白菜
http://g-foods.info/zukan/product/product_873.html

獣害対策に参考になるサイト

 https://wmo.co.jp/

2020年12月6日日曜日

ばら撒きの麦の様子

 

私は、裏作の麦の様子を見たかったのです…。松国では、麦をやっている人を見かけず、私くらいなので、順調なのかどうか…よく判断がつかないでいました…
今日見たのはバラマキの麦なので、除草は入れない…。自分の麦の畑では、すじまきにしたところを間引きが必要かなと思っていますが、間引きをどれくらいにしたものか…悩ましいです…。
あと、今日は、田んぼの稲の収穫を増やすのに、40×20の密植にして成功した人がいて、分けつも良く、驚きました… 自然農は疎植、という信念を覆されました…まぁ、20×20ではないのですけど…



2020年11月30日月曜日

農地価格

  

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農地価格の下落に歯止めがかからない。不動産に関する調査などを手掛ける日本不動産研究所によると、2020年3月末現在の10アール当たりの価格は、田が68万9080円で前年比1・8%安、畑が42万4921円で同1・2%安。ともに30年近く下がり続けている。担い手不足で農地の買い手が見つからないことが価格下落の背景にあるとみられる。


 田の価格は1993年から28年連続の下落。ピークだった92年の約119万円から42%も安い。畑の価格も同様に92年から29年続けて下がり、ピークだった87年の約68万円からは38%下がった。どちらも1976年の水準まで下落した。

 農地の賃借料も同様に下落傾向で、田は10アール当たり8791円と前年比1・4%安、畑は5014円で同0・8%安だった。

 同研究所が市町村などに田の価格が下落した理由を尋ねたところ、「農業後継者の減少」(21・6%)が最多で、「高齢化」(20・7%)が続いた。畑も同様だった。ここ数年安定していた米価が20年産で下落傾向に転じたことから、同研究所は「農地価格は今後さらに下がる可能性が高い」と見通す。

 調査は同研究所が全国約1400地域を対象に実施。宅地転用などが見込まれ高額になる東京、神奈川、大阪各都府県などは集計から除いた。
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2020年11月24日火曜日

セルトレイ育苗

セルトレイ育苗のまとめ

春蒔きはトンネルの中で保温できますが、秋蒔きは昼夜の温度差が大きく、バッタ類に葉っぱかじられて新芽が無くなっちゃうので、セルトレイ→ポットに鉢上げして、畑に定植となります。
・種を最大限に有効活用できる
・地温が低くてもスタートできる
・鳥に喰われない

ポットをたくさん用意してポットに2粒程蒔けば、確率的にほとんど発芽しますので種のロスにもならずセルトレイからポットの移し替えもしないで済む

11月24日の作業  ライムギ、エンドウ、大根

■夏草刈って…

もう今からは枯れ行く命を分かってはいるのですが…、やっぱり、ぎっしり生育したミゾソバのところに植えるのは、一旦、刈ってからがいいんだなぁ…と、今日は思いました。

今までカボチャが空かなかったので、その間に、カボチャの隙間に、家で育苗したものを植えたりしましたが、ミゾソバ、けっこう高さがあるためか、くり抜いて植えても、苗は小さいサイズのまま一向に発展がないです…。

やっとカボチャが空いたので、空いた2か所のうち、一か所だけは、すっかり刈って、4,5日後に来たら、しぼんで植えやすくなっていました…。そこに今日はライムギとエンドウ、余った小麦苗を定植してきました。

刈らないでおいたほうは、嵩高いので、やっぱり体積減らして植えようと思い、とりあえず刈って、次回の下準備としてきました…

写真はくるっと巻いて、ミゾソバ層(勝手に命名)を剥離したところです。下は、きれいに何も生えていないです。冬草も出ていません…。

ので、2,3日後体積減ったころに、玉ねぎでも植えようかなと思います…

ミゾソバは、湿っていて豊かなところに生えるそうです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%BE%E3%82%BD%E3%83%90

大きくなっているキャベツと白菜


ダイコンイマイチ…

                 ミゾソバ剥離中

ライムギとエンドウの播種 グリーンピースの播種、大根(種取)の播種

土壌に関するこれまでの資料

 国の土壌解説 基礎資料

https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/h_sehi_kizyun/pdf/ntuti4.pdf?fbclid=IwAR2MG4yTP3c75MOwhr0r_Mzd6aYKFJNJMf_PJ-BZnxZS0Yo1xusnxfSTaqA

土壌インベントリー

https://soil-inventory.dc.affrc.go.jp/figure.html?fbclid=IwAR0PWYDybZjPXernPUt2c1NX3LFXh7abORqT2EXbjsmQwjfFCMFfR3RwfEc

ECメーター(肥沃度計)

https://www.amazon.co.jp/HM-Digital-AP-2-AquaPro-AP-2-%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%ABEC%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%EF%BC%88%E9%9B%BB%E6%B0%97%E4%BC%9D%E5%B0%8E%E7%8E%87%E8%A8%88%EF%BC%89-%E6%B8%A9%E5%BA%A6%E8%A8%88%E3%83%BB%E6%A0%A1%E6%AD%A3%E6%A9%9F%E8%83%BD%E4%BB%98/dp/B00243UVOQ/ref=as_li_ss_tl?adgrpid=51721559485&dchild=1&gclid=Cj0KCQjw8fr7BRDSARIsAK0Qqr6ccoKrHDjkJFTMjKJ0jQBUkW3yV-1s4Tof8ICE15HNF6Q922RdVR0aAgJPEALw_wcB&hvadid=338564792801&hvdev=c&hvlocphy=1009717&hvnetw=g&hvqmt=e&hvrand=3840048423177045974&hvtargid=kwd-351396092087&hydadcr=26041_11181386&jp-ad-ap=0&keywords=ec%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC&qid=1602156358&sr=8-7&linkCode=sl1&tag=kinny-22&linkId=b96a27afbe2d218409f11adf3e16f7df&language=ja_JP&fbclid=IwAR00Lf4aJmPHJfJjaDsUAgytgvmOa1zutNG5EwDXCcv_rMu5JpYHsIoxmFM

SOFIX

https://sofixagri.com/specialist/

連作のススメ

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土壌の勉強まとめ
・物質は、タンパク質と核酸
・核酸に傷がつくとウイルスとなる
・腐敗すると、欠陥のあるタンパク質ができる
・動物や人間は大地の生化学的なコピーである
・土壌は一つの生命体である
・窒素過剰は、謝った構造のタンパクをもたらす
・良質の堆肥は、抵抗力をもたらす
・根圏微生物 B2 B12が多い、窒素固定する、リンを可溶性する、ビタミンが豊富、抵抗力のある抗生物質を放出する
・菌根菌=ミコリーゼ
・分子量1000を超えても、根は吸収できる
・植物は交互作用がある(フィトンチッド)
・熟土 
・ケルビングによる鋤診断法
・化学肥料=微生物の消失
・霜は団粒構造をサポートしない
・根の張りが10-15cmしかない=熟土でない
・やむを得ない耕うん
・熟度とは?微生物熟土(グランドカバー)とプラズマ熟土 ミミズとルーペ
・分解能を持った微生物=分解フローラ
・緑肥によってしか塾土のうち微生物熟度は形成されない
・硝酸態窒素が汚染=土の吸収・濾過能力が下がっている
・国土の保水力が下がっている目安(硝酸態窒素濃度)
・腐敗は嫌気性で起こる
・臭いものは植物の生育に害悪がある
・害虫は誤った施肥を意味する
・石灰質土壌 = マンガン、ヒ素欠乏
・酸性土壌 =銅、モリブデン欠乏
・腐敗物 キャベツのネコブ病、トウモロコシの黒枯病、小麦の立枯病
・健康な血液のPhと健全な腐食や完熟たい肥のPHは同じ(7-7.2)
分かったこと
1)植物の活動は20~30℃で最大化
2)分解は35~40℃で最大化
3)したがって温かいところでは分解が生産を上回る
4)土壌中のCo2は空気中の100倍
5)ミミズは耕うんした畑にはいなくなる 
6)耕うんしない場所でのミミズの生産量?土壌生産は250トン/Haにもなる 
7)表層土壌10cmはすべてミミズを通っていると言われる

2020年11月23日月曜日

プロフェッショナル農業人

 一 〇 月、 米 ヌカ を 一 〇 アール 当たり 四 〇~ 五 〇 キログラム 程度 まい て 水 を 張る。

とは、 塩水 の 比重 を 利用 し て 沈ん だ 種籾 を 選りわける 手法 だ。 その とき の 通常 の 塩水 の 比重 は 一・一 三 だ が、 藤 崎 農場 では 一・一 五 という 比重 の 塩水 を 使う。 この 比重 では、 藤 崎 農場 の 自家製 の 種籾 だ と 半分 は 浮き上がっ て しまう そう だ。 本当に 中身 が 詰まっ た 種籾 だけを 使う こと に なる。   この 作業 は 一月 下旬 に 行う。 この あと、 温湯 消毒 を し て つぎ の 浸種 を

〇 度 以下 の 冷たい 水 で 最低 二 〇 日間 浸種 する。 これ によって アブシジン 酸 を よく 洗い流す。 その ため 種籾 は 発芽 が 均一 となり、 発芽 後 も 力強く 育つ


大澤 信一. プロフェッショナル農業人 (Kindle の位置No.961-963).  . Kindle 版. 

グロマリン


アメリカの不耕起栽培
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一 九九 六 年( 平成 八 年)、 米国 農務 省 の サラ・ライト 博士 が グロ マリン という タンパク質 を 発見 し た。 この タンパク質
が 畑 を 耕さ なく とも( 不 耕 起)、 土壌 が 硬く なら ず 逆 に、 団粒構造 化 を 進め、 土壌 を 肥沃 化 さ せる 働き が ある と 指摘 し た ので ある。  
従来 の 耕 起 栽培 で 小麦 を つくる と、 耕す こと で 土 が さら さらに なり、 風 が 吹く と 土 が 風 に 飛ばさ れ、 雨 が 降れ ば 雨 に 流さ れる。 結局、 アメリカ の 耕 起 栽培 で 小麦 を つくれ ば 一 トン の 小麦 を つくる こと で 二 トン の 表土 が 失わ れ て しまう と いわ れ て い た。 だから できれ ば 耕 起し ない で 栽培 し たかっ た が、 グロマリン の 発見 が ある までは、 耕 起し ない と 土 が 硬く なり、 やがて 小麦 を 栽培 でき なく なる と 考え られ て い た ので ある。  
この グロ マリン という のは、 菌根菌 の 中 の 真菌 が 排泄 する 強 粘着性 の タンパク質 で ある。 菌根菌 は 菌根 を つくっ て 植物 と 共生 する 菌類 で あり、 真菌 は 根 圏 微生物 で 植物 の 生き た 根 に 寄生 し て 繁殖 する。
大澤 信一. プロフェッショナル農業人 (Kindle の位置No.797-804). . Kindle 版.
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http://www.japan-soil.net/report/h24tebiki_02.pdf


https://blog.canpan.info/seitaikeikyokai/archive/82#no82


日本生態系協会 会報「エコシステム」No.82

2020年11月22日日曜日

田を借りる際のチェックポイント

・面積
・水利
・車がどこまで入るか?
・自然農OKか
・補修、その他 水管理関係
・台風などの災害時のこと
・イノシシなどの被害時のこと
・費用
・畔の草刈りのこと
・共同体での共通の作業の日程

■アドバイス
1)できるだけ農薬や除草剤を使わないやり方でやりたいと言うべし
2)土地の特性を知るため、最初はできるだけちいさな面積で始める
3)棚田での稲作は、なかなか大変
4)それは水の利用についてです。棚田の場合、どこも水利組合がある
5)田んぼが溜池の水を使っているのか、川の水を使っているのか
6)溜池の水だったら、たぶん水は自由に使えません。
7)地域によっては溜池のツク(水を落とすための装置の開け閉め)を管理する水番があります。これは当番制です。
8)溜池の水は貴重ですから、水の利用開始日と終了日がある
9)一日の利用時間の制限もある
10)場所よっては水をもらえるのが3日に一度(うちはそう)
11)不耕起の自然農の場合は水が持ちません
12)自然農田んぼの一番重要ポイントで、水の手配さえ可能でしたら、もともと田んぼだった農地でしたら、何とでもなると思います
13)地域の行事にも参加することになる (草刈りや溝掃除、池の土手の草焼き)
14)しないと地域との交流や関係性が難しくなる
15)とくに自然農の場合は周囲から異端の目で見られますから、コミュニケーションをうまくとることがとても大切
16)地域の自治会長と水利組合の組合長、お隣の棚田の耕作者さんには、きちんと挨拶に伺ったほうが良い
17)田んぼの入水路と排水路を確認
18)田んぼの水はけの様子も聞いたほうがいい
19)屋根溝があるか?そのほうが畑として利用する場合は有利

畔塗の参考事例

 https://67010450.at.webry.info/201304/article_12.html#comment

2020年11月21日土曜日

11月21日 カボチャ収穫

 ついに収穫しました。


なかなか収穫できるようにならなかったんですが… ウサギもかじっていることだし…。

11月21日の収穫です…

長かった…カボチャがこんなに畝を占領するとは…。次回から考えなくては!

カボチャは通常の秋作のスタートの邪魔になるので、考えて植える必要があります。

2020年11月20日金曜日

11月19日 自給自足におけるサトウキビの重要性の認識


■サトウキビ畑から黒蜜へ

お誘いいただき、初めて黒蜜づくり体験に行くことになりました…。

実は、日曜に子供クライミング体験教室をしていたので、認識甘く、黒蜜って何だっけ?くらいな意識で、サトウキビから作る、と言われても、へぇそうなんだ~とピンと来ておらず…(笑)、というのは、私は、平素あまりお砂糖を使わない生活しているので…砂糖、買ったのずいぶん前です…。



■ サトウキビ=でかいミョウガ

畑に行ってみたら、サトウキビはでっかいミョウガでした(笑)

サトウキビは地下茎で増えるのだそうでした…。

茎を貰って来て植えるのは簡単だけど、用心しないと、大繁殖してしまって、毎年サトウキビシーズンに黒蜜つくり大会をしないと…となるそうです。うかつに植えるとヤバい植物らしい(笑)。

糸島では伝統的な作物らしいです。てっきり温暖化で作ることになったのかなぁ…と思ったら違いました。

…というわけで、自給自足におけるサトウキビの重要性の認識、まったくゼロでした(笑)。

■ 台風に負けない作物

サトウキビは台風で倒されても、復活することから、台風が気候リスクになる土地柄の場所では、非常に重要な救済作物…フェイルセーフ的な作物になっています。このことは、農水省の資料からもよく分かります。

https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1701/02.html

台風がリスクの日本がサトウキビを手放して、海外からの輸入に依存してしまうのは、とても大きなリスクですね…。現在自給率、なんと2.8%。それでも米に次ぐ自給率…。だいじょうぶなのか?日本・・・ 砂糖がないと生きていけない人は、サトウキビ育てたほうがいいかもですね。

■ 環境にも良い

しかも、c4植物…二酸化炭素の吸収効率が良いということです。

■ 収穫は霜の降りる前

この日は霜が降りるなんて想像もできない温かさでしたが、サトウキビは霜が降りるとダメになってしまうので、なんとしても霜が降りる前に刈らなくてはなりません。それで糸島でも鹿児島でも11月が収穫期のようです。温暖な島では少し遅いのかもしれません。

■ 収穫

さて、黒蜜にするには、出来るだけ根元の土に近いところから収穫し、上部の3節くらいの緑色の部分はを切り落とします。

チーム編成は、根っこを鉈で切る人、てっぺんを鉈で着る人、袴を落とす人、の3組です。袴を落とす人は、鉈不要です。

軽トラに載せ、作業場まで運びます。運んだら、茎の黒いカビなどの汚れを、濡れ雑巾で拭きます。

その後、このような、サトウキビプレスにかけます。

この機械は、電動ですが、手動もあるようです。台湾から輸入したとこのとでした。

YouTubeで検索すると、東南アジアの国々での様子が一杯アップされています。

たいていが腕力がありそうな男性のストリートベンダーなので、電動でないと、相当、腕力が必要そうです。

2回、3回と念入りに絞っている姿も動画では見れますが、私たちは知らなくて、一回通しただけでした。

ポリタンクとガラ入れのコンテナが必要です。

しぼりたてジュースは緑色です。



これが海外でも売られているサトウキビジュース!酵素たっぷりな気がします。

■ 煮詰める

さて、これに


1)アルカリを足し

2)煮詰めて、黒蜜化する

のですが、煮詰めるのに、

 ・大きな鍋

 ・ドラム缶ストーブ

 ・無料の薪たくさん

 ・吹きこぼれ防止のわっか

が必要です。3時間程度、煮詰めて、フォンダン化するくらいで、冷やして黒糖になるらしく、手前だと黒蜜です。この加減は適当です。

拭きこぼれ防止のわっかは、巨大なセルクルみたいなものですが、これが優れモノです。これがないとすぐ吹きこぼれてしまって、一瞬も目が離せなくなります。

軽トラ1台分のサトウキビで、36リットルくらい取れ、出来上がりは半量くらいではないかと思われます。

■ のんびり楽しく


午後はほとんど働かず? 黒蜜を煮るだけだったので、サトウキビ収穫という大変さは、そこまで感じませんでした。

たしか沖縄に行ったとき、強い男性しかできないようなノリだったんですが…。きっと大人の課外授業的な感じではなく、強制労働的な労働だったんでしょうね…。

何事もモデレーション(中庸)、楽しめる範囲でやりなさいということでしょうか。

お昼に手打ちそばやおにぎり、お茶はサクラの花茶を出していただき、満腹でした…。ありがとうございました。しかし、主催してくれる方は大変ですね。

■適地適作

しかし、糸島では、サトウキビが伝統作物だったとは…と驚きました。やはり、先人は生き残るために必死だったのですね…。台風で米壊滅とか、過去にはあったのかなぁ…。

適地適作、というのは抗いがたいものがあります…。以前いた、山梨県明野の畑では、大根が何もしないでも豊作で、ビックリ仰天でした…。ズッキーニも、こん棒みたいになりましたっけ…

糸島でも、地域で土質は違い、北崎では、スイカが良いそうでした。これはハウスなのかなぁ… 山の方では電商菊などですが、これは、戦後の産地化であり、適地適作とは違うような気がしますね。

■ 日本農書全書

というので、古い書籍から適地適作を知りたいと思い、検索したら日本農書全書が出てきました。

http://www.ruralnet.or.jp/zensyu/nousyo/bunya-index.htm?fbclid=IwAR0nvjr9cMn-sETBriOXpbe-XZ2wHMW38JrQAW9ZmIiq18lGb-uMJh9mL_4

自給自足で大事なのは、その地に適したものを作って食べるということなので… 

■ 種袋の採取地=適地

種袋を見ると、海外の生産地が書いてあることが多いですが、あれは、コスト削減のためではなく、敵地で良い種が取れるためだそうです。(『タネ・苗のきほん』2017)

なので、日本でも暖地の福岡では、国産かどうか?よりも、暖地かどうか?でえらぶとよいかもしれませんね。土壌にも寄るとは思いますが。

ニンニクなどは、品種で作りやすさが全く違うようです。

古い本を見て、作物を選び、品種は種袋に書いてある採取地で選ぶと、近道かもしれません。

一番近道は、となりで畑をしている人に種を貰うことです。

■ 参考サイト

アルカリの量が参考になります
http://www.nahaken-okn.ed.jp/watashi/4/lesson4/7senjin.html

のんびり大人の課外授業
http://ginjoka.com/sake-you/itoshima-kuromitu/

https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000359.html 

■ 感想

こちらの農家さんでは、チャボやヤギも買っており、イノシシは解体もしてくれるそうなのですが、自給自足の豊かな時間を感じました。

ただ糸島では100年の定住でもまだまだ若造だそうです(笑)。他の方は太古の歴史ロマンの時代からの住民らしいです。



土壌インベントリー 

https://soil-inventory.dc.affrc.go.jp/figure.html

凄いサイトを教えてもらいました!
1)松国の土
土壌分類名:低地水田土
土壌分類記号:F1
元々地下水の影響が無いか弱いところに水田を作ったため、鉄集積層が出来たり、灰色化した特徴的な断面をもつようになった低地の土壌。
2)北崎の土
次表層の土性がシルト質壌土、壌土、細砂壌土である還元型グライ低地土。
3)明野の土
典型的なアロフェン質黒ボク土。
もしくは、
土壌表面から50cm以内にリン酸吸収係数1000mg P2O5/100g以上(リン酸保持量60%以上)の層が25cm以上ある褐色森林土。
ーーーーーーーーーー
すごいですね~!このサイト、さすが農研機構。
https://soil-inventory.dc.affrc.go.jp/figure.html...
土壌って、けっこう小さい地域差で違うので、畑を借りるときに、要注意です。

無肥料で作物は育つか?

■2017年出版の本

この本は2017年の本ですが、特筆すべきは、岩波ジュニアであることです。つまり、最近の若い農業志願者は、こうした本を読んでくると思われます。

しかし、研究のスタート年代を見ると、1843年から…(驚)。小麦を研究される方は、イギリスは行ってみたいかもしれませんね。

微生物が生産する窒素については、最近分かってきたことではあると思いますが…とはいえ、2017年の本にまとめられているのでは、やはり、不勉強のそしりは免れますまい。

ーーーーーーーーーーーーーー
・英ロザムステッド農場試験場では1843年以来、無肥料で小麦を連作中
・1980年に小麦の年間吸収窒素量は、24kg/haと計算され
・深さ23cmの作土に生存する微生物が生産する窒素の総量は、95kg/ha
・微生物が死ぬとほかの生きている微生物によって分解され、窒素が放出される
・100年も同じ作物を続けていると、その年間の窒素放出量は、ほぼ一定で、38kg/haになると推定された
『農学が世界を救う』 P75  2017年 岩波ジュニア
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これで、作物の吸肥力の大小で、無施肥・無肥料の自然農での作りやすさが変わってくるのも説明がつきますね。
https://amzn.to/2IQuSDe

■ 参考

ロザムステッドの滞在記
https://www.hiryokagaku.or.jp/data_files/view/308/mode:inline

可給態窒素の測定法
https://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/files/narc_available_N_paddy_man.pdf

ちなみに地力とは、おおざっぱに言えば可給態窒素の量のことです。

2020年11月19日木曜日

赤米の総合学習教材化

赤米の総合学習教材化
一つの事柄からいかに多くのことを学ぶか?ということだと思うのですが…私には私個人の学びの偏りがあると思うので、本を参考にとりあえず、リストアップ、こんな風な案がありました。
1)心理学 米は白いのが普通じゃない!
2)探求 問 赤米が古代に栽培されていたのはなぜだろう?等 
3)生物 種まき、苗づくり 株間による生育の違い 品種の違い
4)家庭科 お米を炊く 
5)体育 脱穀 
6)薬学 野山の薬草を学ぶ 
7)社会 山村文化を学ぶ
8)技術 伝統技術のなわないを学習する 
9)歴史 古代文明を学ぶ
10)被服 貫頭衣を作る
11)算数 植え付けから収穫までを数値化する
12)英語 海外の米事情を知る

唐箕は物理の法則かもしれず、だっぷ率などは、算数の演習になるかもしれません。

2020年11月17日火曜日

この私が変われた理由 ~「自然農」に学ぶ自然に寄り添う生き方~

九州各県

福岡×自然農 http://www.asahi-net.or.jp/~ir2e-kgmy/

長崎×自然農 該当なし

鹿児島×自然農 https://ameblo.jp/sizennoufuku/

宮崎×自然農 https://www.inseason.jp.net/producer/201808/

熊本×自然農 アルモンデさん https://arumondeyuyu.com/

大分×自然農 のっぱらファーム http://tp.x0.com/nfa/

佐賀 × 自然農 https://yoti36.wixsite.com/bigfamily/about

北九州×自然農 ゆっくり小学校 http://www.yukkuri-web.com/smallschool

京都豆料理 楽天堂 https://www.rakutendo.com/index.html

2020年11月14日土曜日

11月13日の作業 初お赤飯の日

 ・脱穀 13時~

・人参除草 

・玉ねぎ定植 苗20本180円

・グリンピース支柱建て

・麦の確認 出ている牧草はたぶんイタリアンライグラス (ウサギのエサ)

 https://sizenlab.com/2018/03/23/ryokuhi_itariannraigurasu_tanemaki_hatuga/

・種子島赤米

http://www.naro.affrc.go.jp/org/karc/qnoken/qnoken/no7/7-117.pdf?fbclid=IwAR0VRvgGLwHfRahfaHksvdFJRcECY_6oeAmnpqvpHyY8Yfn8UPXMVppdv34




[自然農]玉ねぎ栽培の成否が決まる初期の草管理 抜くのか?刈るのか?2020年11月13日[natural farming]

2020年11月12日木曜日

愛媛と奈良の食事

■愛媛の基本食 

サツマイモ、夏も石臼で引いたイモでしのぐ。トウモロコシが米と麦を補う。

裸麦5俵(300Kg)、もち麦2斗(36リットル) 小麦2斗(36リットル) 

■奈良

奈良段階

茶がゆ

干し柿ざとう キハダ  

玉味噌

なすびのえごまあえ、 えごまはサツマイモの苗を植えてから適当に畔に撒いておくと夏に実がつく

三輪そうめん

高野豆腐

柿の葉寿司


野菜・果物に含まれる発がん性化学物質の例

 

https://www.city.saitama.jp/002/002/010/005/001/p051377_d/fil/H22-2forumsiryou1.pdf?fbclid=IwAR0BI8cXI7ryMa0nXt4ezxvzdRK-NVpobW4Y_g2rH-zUm3fM88IVhvHMLQs

アントシアニン合成の理由

■アントシアニン合成の理由

1)無機養分の欠乏、過剰、アンバランス
2)温度ストレス
3)病害

=葉の光合成を抑制する環境要因
=アントシアニンの合成




https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=1903

(教えて!農薬Q&A)6 農薬の安全性/6-1 化合物の安全性

カボチャは固定種でないとダメ

 

頂いたコメント


”固定種のカボチャの種ですか。かぼちゃは固定種の種でないとだめです。F1など、訳の分からないものから取れたものでは、一本のツルに形も色もバラバラのいろんな種類のカボチャが付きます”


”種にしないかぼちゃの種は炒ってお茶にするととても美味しいですよ(^こ^)”

農芸化学という言葉を知りました

農業と化学
自然農も、スタートされた福岡さんは農学者だし、川口さんは農家の生まれで、基本的な農業における化学は理解した上で体系立てられた農法だと思いますが、自然農の本(教科書?)には、土壌の構造だとか、窒素、リン酸、カリ、とか書かれていないので、理科系の知識がない人が、知っている範囲の知識で納得しようとすると、どうしても、ふわっとした論理的でない帰結になってしまいがちで、そこが一般的な農業者から見ると、納得感がないという話になっているのかもしれないなと思います。
今日は農における基本的な科学知識を易しく解説しているサイトを見つけました。私は化学や科学の勉強をすればするほど、自然農は本当に合理的な省力化で、素晴らしいなぁと思います。
勉強不足だと論理に立脚できなかったり、知らないで遠回りの道を選んでしまったりすることもあるか?と思います。
自然農だとのんびりする時間がたくさんあるかと思うので一般農業者レベルくらいの知識は身に着けると、さらに理解も深まるのではないかと思いました。

https://www.jsbba.or.jp/manabu/site/menu.html?fbclid=IwAR3Wk5PDqGIa_wxyw3SU2QIiUWVF-l_reZnGlKFdKDYNivzMVNCmXhovwKQ

http://www.naro.affrc.go.jp/archive/niaes/magazine/102/mgzn10211.html?fbclid=IwAR2deMiMgKVkfmhwTHIFCDz2TEpl_Etly_P7okuKKYOa6EZ0fJQ-G-IeIps

生産緑地

生産緑地
という仕組みがあるのを知りました。
・30年の縛り →その後宅地化チャンスでデベロッパーに狙われる
・50歳以下 年間60日従事の農業者
・防災拠点化
・500㎡以上(一反以上)

要件がありすぎて、都市近郊に家庭菜園が作られないのですね…https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/76372/1/siryou_seisan.pdf?20200721193443




2020年11月10日火曜日

バターナッツスクワッシュの種取り

バターナッツスクワッシュの種取りをしたら、
「F1かもね~」なんて、ちょっと意地悪なコメントも貰いましたが、
自然栽培のカボチャだから、多分大丈夫と思ったので取りました。

スーパーやじょうもんさんの野菜はたぶん、F1なので種取らずに食べてしまいます。

自然栽培の人は、耕したり、施肥したりと、色々と自然農とは違いますが…、
良いところもあって、

品種に対するこだわり、

が自然農の人とは違います。

自然農の人は固定種に対するこだわりがそこまで強くないです。

自然栽培の人はたぶん固定種の種を高くても買うと思う。

自然栽培の人がなぜ品種にこだわるか?というと味へのこだわりです
野菜の味は、ほとんどの場合、品種によります。

自然農の人は、味わいを求めて農業をしているわけではないので、F1でも使います。
そもそも、こだわりすぎること自体が良くない感じですし…。

在来や固定種にして、種を自家採取し続けていると、段々野菜は原始に帰っていくようで、たぶん、丈夫になる=おいしさは妥協、です。

自然農で採れる野菜=生命力にあふれる野菜=皮固い、実が締まっている、などで、
いわゆる、美味、とは、時に反対のことが起こります。

私の早く取り過ぎた島カボチャも、先輩の自然農の方によると、
若くても味噌汁に入れたらおいしいよ…とのことで、
いわゆる八百屋さんで味自慢で売っている野菜とは味わいは違うのだろうと思います…
でも、大事なことは自給自足する、ということなのですから…

自然界の営みの中に含まれる自分を感じる、ということ… 

というので、あまりに味を高評価する人が自然農を語ると、もしかして、あんまり分かっていない人かもなぁと思ったりします…





自然農ができる土の育て方/どんどん自給が楽になる

2020年11月5日木曜日

ただの虫を無視しない農業

https://amzn.to/36qwuvH

 ・外来害虫の問題でも、防除は侵入を受けた地域の問題ではあるが、その侵入源は国外にある。

・理論と実践の乖離 ”農学栄えて、農業滅びる”-横井時敬 東京農業大学学長

・IPMは農耕地、IBM(保全生態学)は農耕地を含めた自然環境

・セイヨウオオマルハナバチの利用の問題では同床異夢の対立を起こしかねない。

・IPMは1980年代後半に定着 IBMは2014年に提唱されている概念


■人口増加

・米国ミネソタ大学チルマン博士

・2001年 サイエンス誌 

・人口×消費/人 消費=一人当たりGDP

・農業を拡大できるのは今世紀の最初の50年のみ

・1995 McNeely 典型的な米国人食は平均2000km運ばれてくる。アフリカではほんの数百メートル。旬を食べる場合と比べ季節外れのものを輸入した場合94倍、国内産の施設栽培ものでは30倍のエネルギーを消費することになる。

・アジアの耕地面積は頭打ち

・緑の革命による多収性新品種は、地力低下のため、経営が成り立たず耕作放棄を生み出すばかりか、水面汚染などの計り知れない外部不経済をもたらす

・反収低下の原因は、藁の水田への投入、連作による土壌病害虫、洪水による土壌悪化

・ジャポニカ米は、国際市場の10%で輸入で確保できる分は150万トンと非常に少ない。

アジアは、世界の中でもっとも害虫の種類が多い米国にはアジアで大害虫と言われている、メイチュウ類、ウンカ類、ヨコバイが媒介するウイルス病も存在しない。

・主な稲作害虫 アジア28種、オーストラリア9種、アフリカ15種、アメリカ13種(Grist&Lever1969)

・病害虫による稲作への損失は計算が難しい。日本での稲作では、無防除の場合27%の減収と言われている。 

・熱帯は冬がないため、害虫の年間世代数もはるかに多くなる。例:コナガ 日本では10世代、タイでは25世代。熱帯は農薬の散布回数も多くなる。

・農薬の依存は、リサージェンスをもたらす

・殺虫剤で500種、日本では50種、殺菌剤では150種、除草剤では、270種以上の雑草で農薬抵抗性が報告されている。

・トビイロウンカは日本では歴史上の大きな飢饉をたびたびもたらしている。1970年代初め、トビイロウンカが大発生、バングラデシュ、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、スリランカ、タイ、ソロモン諸島、南ベトナム、韓国、で次々と報告された。

・原因は、クモ、カスミカメムシ、ケシカタビロアメンボを殺した結果、天敵の抑止力からのがれたためのリサージェンス。


自然栽培の野菜は買わない

■色々考えて、結論

自然栽培の野菜は買わない、

ことにしました。

自然農の野菜の個人宅配の人が積み上げてきた信頼を、そのまま、真似て高収益のところだけ、得ているから。自然栽培の農家さんに研修に行ったことがあるのですが…この人たちから買いたくないな、という感じの人たちだった。

つまり、こんな野菜しか作れないのか、と農業者Aが他の農業者Bを馬鹿にすることで、野菜の品質競争をしている人たちで、その中に、無農薬と無施肥という競争項目が加わっただけの人たちだった。

競争の質、ということです。野菜は、気、を拾っていると思うので、競争の質の野菜は買いたくないな。野菜は、無農薬だから上等、慣行だから下等、というラベルを張られるような対象ではなく、精魂込めて作られたものが尊いものです。

よってけしやじょうもんさんで売られている慣行の野菜は、買うことにします。理由は、おさがりだから。捨てられている子犬や子猫と同じ状態です。私が買わなければ、捨てられてしまうわけなので。

けれど、スーパーや八百屋では買わず、特に付加価値のために高値を付けられた自然栽培の野菜は買わない。これでスッキリ!

本質的な応援の活動にはならないから。

2020年11月3日火曜日

地区ごとの適した作付けを知るには…?

今ダイコンとぶりを炊いているのですが…

私の畑があった明野、浅尾地区では、大根が特産で、それはもう、よくできるのです。浅尾ダイコン祭りというのがあって、11月の頭にあるのですが、芋ほりならぬ、大根掘りでにぎわいます。

一方、九州では大根まだです。…今、間引き菜くらい…。

明野のダイコン蒔きどきは、8月。九州では9月中旬のようです。

https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/fs/1/2/8/7/1/3/_/__SUN____.pdf

土地があっているのと、季節的にもあっているのかなぁ。明野では、ダイコンは今が収穫期で、大根の後作は、玉ねぎくらいしかなかったような?
地区ごとに、気候も変わるから、作付けも変わる。その特徴を知るには、何を調べればいいのかなぁと思っています…。

明野と糸島は分かるようになったけど…

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8月下旬から9月下旬まで播種できます。 播種する時期は考え方です。 早く撒けばそれだけ成長が早く、大きなものを収穫できます。しかし、虫害に遭いやすいです。それだけ農薬を多用することになります。遅く撒けば成長はビックリするほど早くはないですが、虫害が少なくなります。

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生物多様性による防除

現代の防除は、生物の多様性によって行うのが最新思想(IBM)ですが、2004年に書かれた本がそのスタートのようです。要するに昆虫の世界では、ある虫を減らせば別の者が大発生(リサージェンスする)ということで、様々な虫がそれぞれバランスして生存しているというのが大事なようです。

自然農の田んぼには、ウンカの害がありません。その根拠もあまり知られておらず、慣行の畑では肥料が過多だからとか、水たまりにウンカが来るとか、言われていますが、その根拠が印象に過ぎないような気がしていましたが、ちゃんと本に書かれていました…。アスパラギン酸に寄ってくるのだそうです。しかも、化学農法の田んぼでは、消毒という発想ですべての昆虫を非選択的に全滅させているため、ウンカの天敵がいなくて大発生するのです。要するにきっと自然農の田んぼにも、慣行の田んぼと同じようにウンカは来ているが、天敵に食べられて大発生には至らないというだけのようです。
自然農の選ぶ栽培品種(大体在来種)や株間(30×40 一本取り)だと非常に強健な分げつの多い稲が育ちますが、慣行農法で選ぶ品種(大体コシヒカリ系統)と株間(18cm×18cm 2-3本取り)では、そもそもだいぶ違います…稲刈り終わった後の田んぼを見ると稲刈り跡が分げつが悪くて、ひょろひょろしているのが分かります。
様々なことが分かった今年の米作り…。本当に勉強になったなぁ…。
こちらの本は大変お勧めです。

自給自足はパズルゲーム

営農農家のスキル競争は、例えば米だったら収量。実物なら糖度や等級。

自給自足農のスキル競争は? いかに収穫を絶やさないか?です。

今日は畑を貰った日に植えたカボチャ、なかなか旺盛で広がりすぎて畑が空かないので困っているんですが、品種の差や着果させるタイミングで収穫時期が違い、なおかつ寒くなる前に収穫しないと、秋冬野菜を植える場所がなくなる…ということで、7月に植えて11月まで居座るものを植えると、当然ですが、9月に植えるものが植えれない…。今頃、ホントはホウレンソウをが食べれていたのかもしれず、自分の無知を後悔しています(笑)。

ずっと絶やさずに収穫し続ける技、というのが自給自足農である、自然農の農家の実力のバロメーターだと気が付いた次第…

2020年11月2日月曜日

11月2日 カボチャの整枝? ついにカボチャ収穫(1個目)

■カボチャの摘心
おととい終にこらえきれなくてカボチャを収穫したのですが…(というのは、もはや苗を植える場所がカボチャをどかさないとなくて)

収穫してみると、まだ小つるにこんな小さなふくらみが…。まだまだ子孫繁栄しようとしていたみたいです…(汗)。

早かったなぁ。失敗したなぁと思ったのですが、カボチャ、皆さんは摘心していないんですか?

川口さんの本には、何もせず、自然に任せておけばよいとあり…。自然農は、一つの植物の命を全うしてもらうことも大事なことだと思っているのですが、畑の面積的に何とかならないかなという感じです。背の高い里芋と組み合わせていたので、里芋とカボチャは両立可能な気がしましたが…カボチャ、放任栽培だけでなく、もう少し手を貸してみたいなと思ったりしました…例えば、「もう寒くなるから、子作りじゃなくて実を充実させてね~」とか…。脇の花芽を摘んだり、摘心してはダメなのだろうか。皆さんはどうされているのでしょう?

7月定植、11月収穫 抑制栽培。品種が頂いた苗なので不明。

https://tohokuseed.co.jp/beginners/kabocha.html

http://www.ja-fujikawa.or.jp/pdf/8syokubutuno.pdf

前に明野でやった時は、カボチャは肥料が良すぎてツルぼけになり、全然おいしいのはできないのでした…。

積算温度 https://harvest-timer.com/temperature/




2020年11月1日日曜日

間違った信念、深耕、

■間違った信念ができる方法
最近、農業のコミュニティにいて、いつも、”間違った信念とは、こうやってできるのか~!”と目を開かされる思いでいます。
ちょっと前に知った間違った信念は、農業者の間で根強い、”深く耕起すれば耕起するほど良い”でした。真実は、”有機物を入れたら浅く”でした。有機物の分解には酸素が必要だからです。科学の知識があれば、間違った信念、に気が付くことができるのでした。
昨日知った間違った信念は、”マメ科の連作はダメ”でした、これも、リン酸固定という科学知識があれば、間違っているということが分かるわけなのでした。
「稲麹は豊作の時にできる」も間違いで、豊作かどうかとは必ずしも紐づいておらず、”湿度が高い状態でできる”が正解です。昔は今ほど気候が高温多湿でなく、多湿の時に一般には増収なので、そう、勘違いしたのでしょう…。稲麹が発生した稲自体の収量はヘリ、品質も落ちます。そして特定の品種に出やすいです。
ということで、状況証拠とか、色々と周りに言われていることとか、そのようなことを掛け合わせて理解すると、大誤解になるということが分かります。
その大誤解を解く、おそらく唯一の方法は、知性、です。しかし、こういうと世の中の9割の人は、知性に自信がありません。知性がないと間違いを犯すと言われると、自分は必ず間違いを犯すと最初から投げ出してしまいます…
私のクライミングの師匠は、昼行燈と言われて学校ではダメ烙印の人だったそうです。私の弟と同じです…。しかし、学校で教えているのは知性ではなかったと私の記憶にはあります。テスト勉強や受験勉強を知性だと勘違いしてしまうことも、大いなる誤解、の一つかもしれません。
このような事情ですので、こうした大誤解を解く、ということは、私が弟の学習を始めて指導した10歳くらいの時から、
私にとっての大疑問、大きな課題
となっています…。その解決の糸口は対機説法にあるのかな??そこのところが、早く知りたい・・・というのが昨今です。

2020年10月31日土曜日

10月31日 麦の播種

   ついにカボチャを収穫…しかし、少し早かった模様…

麦の播種

縦に2列すじまき。

植える場所の除草をする。稲刈り跡の株の間を、鍬ですく。表皮をはいだ列を作る。

すじまき。深さ1cm。2~5粒づつを10cm起き、畝間は20~30.だそうです。

2020年10月29日木曜日

神はなぜ人間に知性を与えたもうたのか?

■敵味方の視点しか持てない人

自然農をしていながら、慣行農法に関するビジネスをすると、否定的に感じる人がいたようで変に突っかかってくる人がいました…もうブロックしましたが…。
自然農は、〇〇農法、というような固定的な”ノウハウ”=方法、を押し付けるものではありません…
自然農は、自然の中に自分の命、人間の生き方も置かせていただく、という意味です…ですので、自然の循環の中にいのちがある限り、何をしても良い訳なのです。ある畑では、養分が足りず、ある畑では窒素過剰で、それぞれに適切に応じる…”応じる”というのがミソです…応じることができないならば、その人は観察眼という意味でも怠惰ですし、農業者としてかなり不足しているという意味です…農業者というのは、応じ方を学んでいるということです…
思えば、私は登山で、登山という手段での、自然に対する応じ方を学んだのです…
-25度の環境にいかに応じるか? 一人でテント泊してみてください。テントが飛ばないためにはどう応じるか?2月に雪ではなく雨が降ってくるこの時世に、厳冬期の雨に”応じる”にはそれなりの知恵と人間的強靭さが必要です…

応じる方法を学んで… 私の感想は、いかに私の自然観が虚像に基づいていたか?でした…。

すっかり自然界についてビビっていたのです…やってみたら、そんなに大変じゃなかった…。私にできたことなのですから、若い男性だったら誰でもできるようなことでした。

体力自慢の登山家○○さんしかできないすごいことではなかったのです…例えば、最年少エベレストの〇〇さんは、阿弥陀北稜で滑落して大事故を起こしていますが…私は阿弥陀北稜単独ソロで登っています…

自然界についての応じ方…の基礎、ベーシックを知るというのが登山なのです。そこで学ぶ最も大事な能力は、自然には勝てないということを知ることです。山に歯向かえば、必ず山は人を喰らいます…もう知人縁者の何人が山に散ったでしょう…いやはや…。

私は決してそんな危ない橋を渡らないように気を付けて来ていますが、因はあっても縁が来ないから、死んでいないだけです。それでも、一個も死ぬような山がない九州で、岸良海岸での肉離れからスタートして、八女ボルダーでの膝脱臼… クライマー生命の危機です…現在水泳で回復中…あだ花でバタフライが花咲き中…。

話を自然農に戻しますと… 自然農を敵としたり、慣行を敵とする必要はないのです…それは視野の低い見方です…。

なぜなら、我々はすべて、自然に対する応じ方をそれぞれの領分で学び中の身だからです。

適切な応じ方を知りたければ、農法を越えて、自然が何を語り掛けているのか、その真実を知らないといけません…

稲麹が言っていたのは、「今年の夏は湿度が高かったよ」、ってことで、「今年は豊作だったよ」ではありませんでした。稲麹は湿度が高い時に特定の稲の種で発生する現象です。
見方によっては、”病気”。別の見方によっては、”ありがたい賜りもの”です。麹を手作りで作りたい人にとってはありがたい存在です。

ですので、人間がすべきことは、もし麹を作りたくなった場合には、どの稲でよく取れるのか知り、それを利用することです。必要ない場合は耕種的に回避して、その種類の稲を植えないように学習すればいいだけです…

正しく見る、正見というのはそういうことだと思います…神は、なんのために人間に知性を与えたのでしょう?万物が幸せに暮らせるバランスを知る、それをつかさどるためなのでは?

だって富をもったところで、死ぬときには全く意味ないんですよ???

思えば、私が食べてきて良いなと思ってきたお野菜は、いつも自然農のお野菜だったのでした…。

2020年10月26日月曜日

自然農の目的とは?

■自然の声を聴く

私は登山で、自然の声を聴く、という活動に惹かれたのです。小さいころ得意は理科と国語でした…。理科で好きだったのは、結局のところ、自然界はなんてうまくできているんだ!ってことでした。神の存在を感じます。

山にいて自然を観察するのが好きなのですが、山登りで山が語り掛けてくる物語は、傾斜の成り立ちや植生から来る物語です。山はそれぞれ個性があり、一つの山であっても、登山道はそれぞれ個性があり、ということです。

山の中はとても純粋な感じがしますが、それと同じ質を自然農の畑に感じます。それで自然農がいいと思うのです。

正直、宇宙がどう…とか、は、神学と同じで否定も肯定もできないので、人と議論になることは避けたいと思っています。というのは、信じたい人は信じる必要があるから、そう思うのだろうから…。それを私が否定しても仕方ありません。真実は人の数ほどあるということです。

私自身も何かにすがりたい、と思うから、これまでも、哲学、心理学、ギーター、仏教と多くの宗教について、勉強していると思います。

宗教については、有効であれば使えばよい、という実用的立場が、私の立場です。どの宗教が真実か、どれが本物か、で比べあうと、そこに宗教戦争が生じてしまって、本末転倒と思います。争わないための宗教なのに。

■ 持続的農法

自然農が目指す目的、とは何だろうか?と重うと持続的な生活、というのが私にとっての目的です。

『大草原の小さな家』の一家は、森に獲物がいなくなったから、移住を決めたんですよ?あの西部開拓の時代ですら、あの空っぽのアメリカの大プレーリーですら、もう人間を支えるのに、科学を用いないやり方だと人間は食べることが十分できなかったらしいです。イナゴの大群が押し寄せてきて、今年の収穫のすべてをダメにしてしまう一夜が描かれています。今もアフリカは同じようです。

それを思うと、まるで汚染物質のように、農薬を扱うのは間違っていると思います。確実に救済されてきた人類の歴史があるからです。…とはいえ、無作法な使用は、天に唾を吐く行為ですから、そのまま、その通りのことが起こっている。

今回農薬の勉強をしてみて、一般の人の農薬観は、昭和40年のものだと分かりました。一方土壌についても、一般の人の考えだけでなく、農業者も無知のようです。耕うんで土が硬くなり、不耕起栽培が科学によっても選ばれていることは知られていない。科学ですら、耕さない方がいいよ、って言っているのです。科学亡者なら、何で知らないの??? 科学を信じているというよりも、単純に勉強不足なんじゃ?

また施肥についても、農業者の無知を感じました。私は窒素過多の野菜を食べると、なんとなく貧血チックなんですが…。ブルーベイビー症候群という、れっきとした病気があります。これも科学だし…。自然農でほうれん草を食べれたら、違いが分かるのでしょうか?

ホウレンソウ、鉄分のために気を付けて取ろうと思っている人が多いと思いますが、シュウ酸の害は、自然農だろうがそうでなかろうが同じです。たとえば、ギシギシなども食べ過ぎればNGです。

正しい食、ということを色々考えて、やっぱり自給することが一番確実な方法だと思います。

一方、職業的な、営農、ということに、農業という手段をもちいるのは、ほぼ9割の人が挫折している世界です。農業で営利をえていくのはそもそも何か間違っているのかもしれません。作物で食べていく世界は、アグリビジネスという世界で、農業とは全く別物です。ほとんど植物工場、です。工場生産に植物の生理を利用させていただく、といこと発想の順序が逆です。その証拠に、レタス、トマト、いちごと言った限られた植物しか適していないです。

■ 100億人を食べさせる

世界全体を見ると、75億人はいうまでもなく100億人を食わせないといけない…と神の立ち位置で未来予測している学者の方たちは恐怖におびえているようですが、実際、その人たちが研究を急ぐ脇で、そもそも食えるか食えないか以前に、地球自体を破壊してしまっているのが経済界です。

日暮れまでに土地を囲い込んで戻ってくることができるなら、好きなだけ土地を上げようと言われた小作人が欲張りすぎて、元の位置に戻ってこれず死んでしまった寓話が人類史に実現しようとしています。この寓話、最後は、小作人は半畳ほどの土地に埋められ、”ああ、彼に、必要だったのはこれだけの土地だったのにね…”と言われてしまいます。

同じことで、今の西洋文明と同じ生活を全中国人や全インド人が行うと、地球が〇〇個必要だと言われています。が…あるのは、一個だけです。

つまり、彼らは西洋的な繁栄を享受できないであろうということ、現在手にしている人はそれを手放していくことになるだろう、ということです。

奪い合いではなく、分かち合いの世界が出てきたらいいなぁと思っています。

2020年10月24日土曜日

稲刈り終わり&畑順調 間引き

 

大根 

色々と蒔いた種は軒並み芽を出していますが…何を蒔いたのか分からなくなってしまい…(笑)、食べながら確認中。

葉っぱがレースです…

稲刈り終わりました。

種子島

バスティマティ米

赤米

今日は山下さん、りゅうさんと楽しく農トークさく裂でした。

美しい秋の一日でした。

自宅での播種のほうも、大体順調。

2020年10月22日木曜日

人吉 × 梨 × カルシウム欠乏症

■ 梨

人吉地区 梨出荷 9月4

頑張ろう!人吉!自分にできる事は精一杯させて頂きます!

7月の長雨、8月の高温で梨の煮え果(ミツ症)が非常に多い状態でした。

そんな中、弊社のとっておきカルシウム資材を試験的に散布した圃場では、ほぼ果肉障害が出ない結果となりました!煮え果(ミツ症)はカルシウム欠乏症でもあると言われています。

2020年10月21日水曜日

アザミウマ類対策 

 露地ナス圃場周辺にソルゴーを植える:アザミウマ類の天敵ヒメハナカメムシ類等が増える

https://www.sc-engei.co.jp/resolution/pestanddisease/photolist/details/1203.html


ミナミキイロアザミウマは殺虫剤に抵抗性を持つなどの理由で、特に西日本のナスでは防除が最も困難な害虫です。

深耕すればするほど固くなるの真実

■今日は目からウロコでした…

私のいた農園では、高齢の農業者から、サラリーマンとして経営を引き継いだ2名の農業大学校卒業者とスタッフ2名の4名で菜園と田んぼを回していたんですが…今年はさんざんの出来。

何が悪かったのか…深耕です。頑張るぞーとなったためと思うのですが、田んぼなんて膝上に水が来るくらいな深耕具合…有機物も、もみ殻と嫌気性発酵した竹パウダーを使っていましたが…もみ殻は朽ちるプロセスで酸素を奪うそうですので、作物は空気が欲しくてアップアップになります。排水が悪く、粘土質の土壌で、今まで有機物しか入れていないので、微生物はいっぱいいると思いましたが…梅雨が長く、深く耕すことで、微生物を地中深くに入れて殺してしまい、結果、土壌を固くしてしまったために、排水は、かなり悪化してしまったので、ドブ臭がするようになっていました。私は8月で退職しましたが。

自然農では耕さないほうが土の物理属性が良くなると言います。草が耕してくれるというのは知っていましたが、有機物は発酵の過程で酸素を奪うとは…。表土から10cmくらいの土をとても大事にしていますが、なるほどと今日は合点がいきました。微生物は資材を入れたりして、どんなに頑張っても年1cmしか土壌を作れないので、20年の自然農の畑なら20cm。道理で私の畑の作物は出来がよくて、マキイのは悪いハズです。

耕さないですが、耕すとしたら?一回目は粗く、だそうです。何かを入れたら浅くが鉄則だそう。そうしないと作物が酸素飢餓になっちゃうのです。今日はすごく勉強になりました。

2020年10月19日月曜日

10月18日の作業

 本当は鏡山農園の勉強会でしたが、松国で稲刈りと秋の定植

1)カボチャ 3個、収穫はまだ先

2)大根、ニンジン、カブ、菊菜、にんにくは、発芽OK

3)グリーンピース定植

4)キャベツ、白菜、ブロッコリー、スティックセニョールの定食

5)種おろし、ソラマメ

6)稲刈り 3列 ハザカケ終了









2020年10月17日土曜日

イチゴの勉強

〇章姫、とちおとめ、あかねっ娘、さちのか、
 宝交早生、ロマン、モンタナ、女峰、レッドパール、とよのか
    2種類を、合計・2回施用。
〇桃薫
    19種類を、合計・24回施用
〇天使のいちごAE
    22種類を、合計・60回施用
〇紅ほっぺ、恋みのり、おおきみ
   8種類を、合計・9回施用
〇めちゃウマ!いちご、めちゃデカ!いちご
   15種類を、合計・18回施用
〇まんぷく2号
   18種類を、合計・35回施用
〇すずなりいちご
   9種類を、合計・9回施用
■いちごの病害虫
・「うどん粉病」と「ハダニ」
・気温があがると、これら病害虫には要注意
・この2大病害虫に効果があるといわれている装置が「タフナレイ」という紫外線ランプ
・夜中に照射すると、いちごの免疫力があがり病気になりにくくなる
・実際に、使用している農家から聞きましても、「効果あり」

■天候について
・想定外とばかり言ってても、それで被害を受けて、損失を被るのは自分
・言うよりもまず、できるだけ想定して、自分で対策をしていくしかありません。
・厳しい環境にはなってきますが、もしかしたら作物によっては今より適した気候になるのもあるかも知れません。

https://agrisupport.jp/%ef%bc%9c%e9%99%90%e5%ae%9a%ef%bc%93%e7%a4%be%e6%a7%98%ef%bc%9e%e3%81%84%e3%81%a1%e3%81%94%e8%be%b2%e6%a5%ad%e5%8f%82%e5%85%a5%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%82%b5%e3%83%ab%e3%83%91%e3%83%83%e3%82%af%e5%8f%97/

防除暦
http://www.greenjapan.co.jp/ipm_ichigo.htm?fbclid=IwAR1f4IFM9Gvv2JlLZkPw8QEVTA9K6qKOcWEe467m7v7ti07OfKOK376FfKc

2020年10月8日木曜日

農業法人数 九州内

342

福岡県 68
佐賀県 20
長崎県 30
熊本県 91
大分県 45
宮崎県 26
鹿児島県 62

九州農政からか今見れる日本の食の未来

昨日は久しぶりに仕事で、九州農政を知る機会がありましたが、九州では、トマトやイチゴ、お茶などを輸出して、外貨を稼ぎたい、ということみたいでした。

山梨の時も思いましたが、産地というのは、良いものは全部県外に出してしまって、残るのは…みたいなことになっています。

そして、対外的に見たときにターゲットになる消費者像は、新興国の富裕層だそうで、年収350万円以上の層、だそうです。

年収350万円は、日本では富裕層では全然ない。つまり、日本の基準で見たら、まったく普通の人たちに、日本でできる農作物で最も良いものを食べていただき、日本の人たちは、余り物を食べて過ごす、という話です。

最も顕著なのは牛肉、で、日本の品質の良い和牛は、海外で売ると他の肉の10倍の価格なので海外に売り、日本の一般庶民は、安いけれども、ホルモン剤投与された品質の悪いアメリカ産牛肉が手が届く価格圏内、ということになっています。

やはりこうしてみると、お金という交換物を介している限り、

安全な食

は手に入らず、自給自足的生活しか、自らの食べるものを安全にする手段はないような気がしてしまいます。

スマート農業まとめ

こちらの本からです。https://amzn.to/2GRHdG7

子供向けの本ですが、これで十分。大人に聞いてみて、みんなが欲しいと言っていた機能は現代ですでに全部あるということが分かりました。

自走草刈りロボット
https://agrijournal.jp/material/50633/

肥沃度を測る田植え機 可変施肥田植え機
http://www.iseki.co.jp/smart/kahen/

施肥を適正化して倒伏を防ぐ

ドローンで生育状況を把握
https://www.drone-j.com/

トマト収穫ロボット
https://news.panasonic.com/jp/stories/2018/57949.html
ハウス内環境把握
https://info.midori-cloud.net/
ハウス内を自動コントロール
https://www2.panasonic.biz/ls/solution/works/tomita.html
農機とスマホ連携
https://ksas.kubota.co.jp/
アグリノート 情報共有アプリ
https://water-cell.jp/

『生きている土壌ー腐食と熟土の生成と働き』

『生きている土壌ー腐食と熟土の生成と働き』
という本を読んでいます。この本は本当にお勧めです。窒素過多で植物が害を受け、核酸に損傷を受けることが書かれています。
過ぎたるは…ですね。

人類史を読むと、慣行、と言う言葉とは裏腹に、化学肥料と農薬が普通に使われるようになった期間のほうが実はうんと短く、人類は有機農法主体だったことが分かります。

緑の革命、といいますが、本当にまったくこれまで違うことをやったのが戦後の農業のようです。

土の健康なくしては、そもそも毒野菜しか育たないわけですね…GMOと農薬セットのモンサント社も敗訴しましたし、汚染された食品を買いたい人はいないわけなので…

昨日ヴィーガンのアメリカ人に、「僕はアメリカのパンは食べません」と宣言されました(笑)。

肉をヴィーガンの人が食べないのは、世界を食わせるため、です。

 https://www.animal-farm2015.info/%E6%9B%B8%E7%B1%8D-%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E6%83%85%E5%A0%B1/?fbclid=IwAR3TjOhYwJxwxC9yza-GWjy-95hoVy_iB5wOpW2o7Hg9m5dYGrDlxMlRSKA

[自然農]自然農でも大きく育つ「赤玉ねぎ」を紹介します。

稲刈り記念日

  ■ 初めての田んぼの稲刈り

那珂川の田んぼの稲刈り手伝いに行ってきました!

一緒にJohnも参加してくれたため、だいぶ雰囲気が国際的になり…

とても楽しかった☆

はざかけの竹を切るところから…ずいぶん勉強になった。


もう5年もやっているのだそうです。偉いね~!

帰りにまこも竹の茎をくれました!

ありがとう!

Johnも帰りにホットチョコ奢ってくれた。




2020年10月4日日曜日

10月1日の稲の様子

  

見極め方: 穂の茎の部分が半分ぐらい枯れる、もしくは 根元の籾が十分に固くなっている状態




晩生化が進むのかなぁ?


この日の作業

大根、ニンジン、ビーツ、カブ、の播種。次回はニンニクの播種。

田植えをしたのは、6月24日です。一回目の除草が遅れ、草は増えてしまい、2度目は丸めて除草。

多年草化する稲、という感じかなぁ。今年はすごいのが出ている。
https://ameblo.jp/izumiutamaro/entry-12520273714.html?fbclid=IwAR36FBNbm-822j2f7hWTFLqPCXV7ws_LiNI0560H9CEElry23d6PM0yIH3g

Masanobu Fukuoka Makes Seed Balls

[自然農] 耕さない 肥料を使わない にんにくの植え方

自然農では表層ほど豊かなので、深植えしない。皮をむいて(もしくは吸水しやすいように皮に傷目をつけて植える)

寒冷地では深い

植え時は品種による

暖地系は9月中旬から10月頭  

草で蓋 掛け過ぎない

15 ×15 

収穫までに3回草取り 冬草が旺盛



2020年9月30日水曜日

スマート農業関係

 農水省ビデオ

https://www.affrc.maff.go.jp/docs/smart_agri_pro/smart_agri_pro.htm


福岡 

https://www.maff.go.jp/kyusyu/portal/toprunner/1811_rushu.html

https://www.maff.go.jp/kyusyu/seisan/gizyutu/attach/pdf/hossokusiki-21.pdf

栽培管理ソフトhttps://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/files/naro_technical_report_no2_s.pdf


お米豆知識

https://www.jaicaf.or.jp/resource/publications/article?tx_news_pi1%5Baction%5D=detail&tx_news_pi1%5Bcontroller%5D=News&tx_news_pi1%5Bnews%5D=1355&cHash=15e3882bbf661f7884d2b34fc94796e0


https://crossage.com/

2020年9月29日火曜日

中国で食糧難

こちらからの要約です

https://www.recordchina.co.jp/b797229-s130-c60-d1130.html?fbclid=IwAR040nYYT1TBewROEGA2G3MUplq2HVV2yAh_DB00Vvjdj-K8lyqgwoqZ-xc 

先日、中国社会科学院は「第14次5カ年計画(「十四五計画」)」(2021~2025)の期間の終わりまでに、中国は約1億3000万トン程度の食糧不足になる可能性があると指摘した。

中国社会科学院農村発展研究所は8月17日中国農村発展報告を発表。

ある著名な農業研究者は最近、「データから見る中国の食糧安全保障」という分析記事を発表し、「データを見ると、現在の中国の食糧生産では国民の需要を満たすことができない事を示している。国家統計局の2018年12月データでは、2018年中国の食糧自給率は約82.3%に低下しており、食糧不足は17.7%となり、国連食糧農業機関規定の食糧安全保障基準を満たしていない(自給率は90%)」と指摘している。

しかし、中国政府は、穀物自給率は95%であることを強調し、世界の食糧安全保障基準である90%よりも高いと反論している。世界の食糧安全基準で見ると、中国の食糧不足は2億5200万人が必要とする食糧に相当する。

中国政府は食糧不足の理由を示さず

中国社会科学院の上記報告では、「現在、農村発展は依然として、多くの矛盾と問題に直面している。例えば穀物生産に対する農民の積極性の低下農民の継続的な収入増加の難しさ、深刻な農村の高齢化、農村の顕著な民生弱体化村落の差別化など、高度に重視する必要がある」と述べている。

しかし、同報告で言及されている農民が抱える様々な問題の背景には、長年にわたって中国政府によって意図的に造られた「土地クライシス」と「赤字を抱える穀倉地帯」がある。その原因は過度の開発と農耕地収用により農村部の殆どの若者が農業を放棄し都市部へ出稼ぎに行き、その結果、農村部の労働力が大幅に失われ、耕作地の大部分が不毛地となっている。

上述の中国社会科学院の報告によれば、「第14次5カ年計画」(2021~2025)の期間末には、全土で農業従事者の割合は約20%に低下し、農村部の60歳以上の割合は25.3%に上昇し、1億2400万人に達すると指摘している。

加えて、長江流域は1998年以来の最悪の大洪水に見舞われ、鄱陽湖周辺から「魚米之郷」(魚と米の里)として知られる長江デルタまで、526万ヘクタール以上が浸水した。中国の食糧供給はすでにレッドラインに入っている可能性が高い。

新型コロナの蔓延で中国の食糧サプライチェーンは寸断され、国民は中国政府の農業監督能力に対し深刻な不信感を持つ。中国政府が言う高い食糧安全係数を国民は信じていない。

13の穀倉地帯の半分以上が廃棄され、中国の穀物不足は深刻な状況にある

2020年4月4日、北京のアジア大会選手村にあるスーパーマーケットでは、食料の争奪戦が起こった。

2020年に入ると、全国で様々な災害が一斉に発生した。新型コロナ、南部の大洪水、北部の大干ばつ、異常気象などで、中国の土地は荒廃。13の主要穀倉地帯*が大きな影響を受け、半分以上が壊滅し、食糧不足を加速している。

(*中国主要穀倉地帯:遼寧省、河北省、山東省、吉林省、内モンゴル自治区、江西省、湖南省、四川省、河南省、湖北省、江蘇省、安徽省、黒竜江省)

2011年の中国国家糧食局の統計では、中国の13の主要穀倉地帯の穀物生産量は、全国総生産量の75.4%を占め、増加分の穀物生産の約95%はこれらの13の主要穀倉地帯からのものだ。

不運な事に、南部の長江流域では集中豪雨や大洪水に見舞われ、避難民は5000万人を超え、国民の大半が依存しているいくつかの穀倉地帯でもほとんど収穫がない状態である。これらの被災穀倉地帯は、湖南省、四川省、湖北省、江蘇省、安徽省である。

さらに悪いことに、多くの南部で激しい洪水が発生した一方で、東北部の遼寧省は今夏69年来の大干ばつに見舞われた。主要な穀倉地帯の1つである同省は現在大きな脅威に晒されている。

7月29日、中国水利部は6月1日から7月27日まで、遼寧省の平均降水量は108.8mmで、平年同期比で53.1%減、昨年同期比で20.6%減となり、これは1951年以来の同期比で降水量が最も少ない年となったと報じている。

7月28日の統計によると、遼寧省の農作物干ばつ被害面積は4万4281エーカーに達し、干ばつは同省西部地区の阜新、錦州、営口、葫蘆島、朝陽、盤錦及び鉄嶺に集中している。

7月末は元々、トウモロコシの収穫期間だったが、過去2カ月間、北部では降雨量不足で、大部分のトウモロコシが収穫できない情況にある。

中国の国有テレビ「CCTV Webサイト」は、阜新梅力営子村には1万4000エーカー近くの耕地があるものの、夏期にはほとんど降雨が無く、村全体では7500エーカー以上の農耕地が深刻な干ばつを受け、6300エーカー以上の農耕地で収穫がなかったと報道している。

遼寧省は中国の重要な穀倉地帯だ。肥沃な土壌、昼夜の温度差が大きく、成長期間が長い事から良質な農作物を生産している。遼寧省の主要農作物は、米、トウモロコシ、高梁、小麦、キビ、大豆等で、同省の穀物生産量は全国の40%を占めており、本年の大干ばつは中国人の食糧事情に重大な影響を与える可能性が高い。

上記の自然災害による穀物の収穫不足や無収穫に加えて、近年の中国の食糧危機はますます深刻化している。それは中国の穀物倉庫が汚職の温床になっていることも一因である。中国糧食備蓄河南分署は110匹の「強欲な搾取者(碩鼠)」が国家の「供給市場の穀物」購入政策を逆手に取り、「空買い」や「空売り」を駆使し、私腹を肥やしていたことを明らかにしている。内部関係者は「すでに多くの穀物倉庫は空だ」と指摘している。

過去数年にわたり、中国国務院が「全国穀物倉庫全面調査実施通達」を出すたびに、全国の穀物倉庫が不審火による火災を起こしている。これは「空倉庫」隠蔽工作なのである。

中国は世界最大の食糧輸入国だ。中国農業部は過去に、2020年には中国の食糧需要量は7億トンとなるが、生産量はわずか5.54億トンにとどまり、1.5億トン近くが不足するだろうと予測している。中国の2018年税関統計では、中国の食糧輸入の主要供給源は世界最大の穀物輸出国である米国だ。国際的な食糧サプライチェーンが寸断状況にある中、国内の様々な食糧危機と重なり、中国は今、まさに最悪の災難が目前に迫っている。

■筆者プロフィール:内藤 康行
1950年生まれ。横浜在住。中学生時代、図書館で「西遊記」を読後、中国に興味を持ち、台湾で中国語を学ぶ。以来40年近く中国との関わりを持ち現在に至る。中国の環境全般とそれに関わるビジネスを専門とするコンサルタント、中国環境事情リサーチャーとして情報を発信している。