現代の防除は、生物の多様性によって行うのが最新思想(IBM)ですが、2004年に書かれた本がそのスタートのようです。要するに昆虫の世界では、ある虫を減らせば別の者が大発生(リサージェンスする)ということで、様々な虫がそれぞれバランスして生存しているというのが大事なようです。
自然農の田んぼには、ウンカの害がありません。その根拠もあまり知られておらず、慣行の畑では肥料が過多だからとか、水たまりにウンカが来るとか、言われていますが、その根拠が印象に過ぎないような気がしていましたが、ちゃんと本に書かれていました…。アスパラギン酸に寄ってくるのだそうです。しかも、化学農法の田んぼでは、消毒という発想ですべての昆虫を非選択的に全滅させているため、ウンカの天敵がいなくて大発生するのです。要するにきっと自然農の田んぼにも、慣行の田んぼと同じようにウンカは来ているが、天敵に食べられて大発生には至らないというだけのようです。
自然農の選ぶ栽培品種(大体在来種)や株間(30×40 一本取り)だと非常に強健な分げつの多い稲が育ちますが、慣行農法で選ぶ品種(大体コシヒカリ系統)と株間(18cm×18cm 2-3本取り)では、そもそもだいぶ違います…稲刈り終わった後の田んぼを見ると稲刈り跡が分げつが悪くて、ひょろひょろしているのが分かります。
様々なことが分かった今年の米作り…。本当に勉強になったなぁ…。
こちらの本は大変お勧めです。
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