・ヒエ類,メヒシバ,タマガヤツリ,カヤツリグサ,コナギ,スベリヒユ
・春先から夏にかけて出芽し,晩秋までに成熟,枯死する。
■一年生冬雑草
・スズメノテッポウ,コハコベ,ナズナ,ヤエムグラ
・秋に出芽,越冬し,翌春に開花結実し,夏期には成熟,枯死する一年生冬雑草である
・一年生冬雑草の多くは,北日本ではしばしば夏雑草と同様の生活環となる。
■ 特徴
・一年生雑草の種子は概して非常に小さいため,
・土壌中からの出芽深度は浅いものが大部分である。
・天候によって出芽パターンは異なり,同じ年でも圃場での出芽が斉一でなく,長期に及ぶ。
・耕起による露光や,降雨による吸水
■防除
・種子で繁殖する一年生雑草の防除の基本は,種子の生産を抑え,増殖を防ぐこと
・種子で繁殖する一年生雑草の防除の基本は,種子の生産を抑え,増殖を防ぐこと
・田畑輪換はそれぞれに発生する雑草に対して有効な増殖防止技術である。
・野菜作と普通作を組み合わせた作付け体系も,両者の生育期間・管理時期が異なるので,特定の雑草が優占しにくい。
・土壌管理において,深耕を行なって雑草種子を多く含む表面の土層を下層に入れ,以後不耕起栽培とすれば、寿命の短い雑草種子の減少に有効である。
・種子の寿命の長い雑草は,こうした方法でも根絶は難しい。
・田畑輪換を含む耕種的方法により,長期的に雑草の増殖を抑制することが重要である。
■ 多年草
■ 見分け方
一年草
引き抜くと根がついてくる
多年草
引き抜くと千切れる
■ 土壌の乾燥具合
耕地雑草の土壌水分適応性による区別 (荒井ら,1955) |
水生雑草 | タマガヤツリ,マツバイ,アゼナ,アブノメ,ホシクサ,ミゾハコベ,コナギ,キカシグサなど |
湿生雑草 | タイヌビエ,スズメノテッポウ,スズメノカタビラ,カヤツリグサ,コゴメガヤツリ,ヒデリコ,トキンソウ,ノミノフスマ,タネツケバナ,コイヌガラシ,スカシタゴボウなど |
乾生雑草 | メヒシバ,エノコログサ,オヒシバ,ナズナ,コハコベ,ザクロソウ,イヌビユ,スベリヒユ,シロザなど |
■ 出芽深度
ツユクサとイヌビエが10cm,
メヒシバ,オヒシバが約5cm,
スベリヒユ,カヤツリグサが2cm以下
とされる。したがって,秋にプラウ耕を行ない,雑草種子を土中10cm以下の層に埋没させ,雑草種子の少ない下層土を表面に出す。
その後3年程度,不耕起あるいは浅い層のロータリ耕を行なえば,その間に深層のメヒシバやイヌビエ種子は発芽せずに死滅することが期待される
スギナ,ヨモギ,ハマスゲなどの根茎や塊茎は30cm程度の深さからも容易に地上茎を萌芽する。
■ 制圧作物
スギナ,ヨモギ,ハマスゲなどの根茎や塊茎は30cm程度の深さからも容易に地上茎を萌芽する。
■ 田畑輪換 3年
水田を畑地化した場合,3~4年目から地力が低下し,雑草の組成も一般の畑地に近くなる。
一方,この畑地を水田に復田した場合,1~2年目は雑草発生が少ないが,3年目には連作水田に近くなる。
田畑輪換は水田3年,畑3年のサイクルが適当とされている。
■ 制圧作物
ライムギ,ソルガム,トウモロコシ,ソバ,ヒマワリ,青刈ダイズ
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