土壌微生物による病害防除
・主因、素因、誘因が揃わないと発病しない
・フザリウム→品種で抵抗
・半身いちょう病 → 春秋 温度
・軟腐病 →夏 温度
・根こぶ病 →重力水、PH7.4以上では発病しない
・青枯病 →土中の深いところ 23度以上
微生物による防除には
1)抗生、2)寄生、3)競争、4)抵抗性、5)アレロパシーがある。伝統農法は、5)を経験則的にまとめたもの。サルビア現象が有名。
・微生物は非常に好みが激しい
・単子葉植物と双子葉植物を混植するのが基本
・科を変える
・抵抗性品種を用いる
・育苗土はその作物にとって一生の付き合いになる菌を決める
・土埃が立つような場合、フザリウム菌が胞子で飛ぶ
・フザリウムには、ネギ、ニラで対抗
微生物資材が効かない理由は、移植しようとする微生物に餌と住処がないから。
主因=病原菌 (土ちゅうのどこにでもいる)
素因=植物の感受性 品種でかなり違う
誘因=環境 温度やPH
結局、微生物資材を用いるプランより、
1)環境要因を避ける(=適期に栽培する)
2)多様性を維持する(単作=微生物相の単相化)
が大事と分かりました。
青枯れ病は土中の深いところにまでいるので、土壌消毒はあまり有効でないそうです。まぁトマトはイラナイってことかなぁ。私の畑では大玉は、どっちの畑でもダメそうですが。
2021年7月8日木曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
■2017年出版の本 この本は2017年の本ですが、特筆すべきは、 岩波ジュニア であることです。つまり、最近の若い農業志願者は、こうした本を読んでくると思われます。 しかし、研究のスタート年代を見ると、1843年から…(驚)。小麦を研究される方は、イギリスは行ってみたいかもしれ...
-
■間違った信念ができる方法 最近、農業のコミュニティにいて、いつも、”間違った信念とは、こうやってできるのか~!”と目を開かされる思いでいます。 ちょっと前に知った間違った信念は、農業者の間で根強い、”深く耕起すれば耕起するほど良い”でした。真実は、”有機物を入れたら浅く”でした...
-
現代の防除は、生物の多様性によって行うのが最新思想(IBM)ですが、2004年に書かれた本がそのスタートのようです。要するに昆虫の世界では、ある虫を減らせば別の者が大発生(リサージェンスする)ということで、様々な虫がそれぞれバランスして生存しているというのが大事なようです。 自然...
-
■夏草刈って… もう今からは枯れ行く命を分かってはいるのですが…、やっぱり、ぎっしり生育したミゾソバのところに植えるのは、一旦、刈ってからがいいんだなぁ…と、今日は思いました。 今までカボチャが空かなかったので、その間に、カボチャの隙間に、家で育苗したものを植えたりしましたが、ミ...
-
良いのがあったので。 ■ブドウによさそうなコンパニオンプランツ にんにく ヒソップ … ブドウの収穫量を増やす。アブ・ハチなど、受粉に有益な昆虫を呼ぶ。 オオバコ … ブドウと混植すると、紋羽病などの土壌病害を抑える。 ゼラニウム … ブドウと相性が良い。...
-
https://amzn.to/36qwuvH ・外来害虫の問題でも、防除は侵入を受けた地域の問題ではあるが、その侵入源は国外にある。 ・理論と実践の乖離 ”農学栄えて、農業滅びる”-横井時敬 東京農業大学学長 ・IPMは農耕地、IBM(保全生態学)は農耕地を含めた自然環境 ・...
-
生産緑地 という仕組みがあるのを知りました。 ・30年の縛り →その後宅地化チャンスでデベロッパーに狙われる ・50歳以下 年間60日従事の農業者 ・防災拠点化 ・500㎡以上(一反以上) 要件がありすぎて、都市近郊に家庭菜園が作られないのですね…https://www.city...
-
■カボチャの摘心 おととい終にこらえきれなくてカボチャを収穫したのですが…(というのは、もはや苗を植える場所がカボチャをどかさないとなくて) 収穫してみると、まだ小つるにこんな小さなふくらみが…。まだまだ子孫繁栄しようとしていたみたいです…(汗)。 早かったなぁ。失敗したなぁと思...
-
収穫期を迎えているスベリヒユを除草という名の収穫。いや~、たくさん採れた! ハウスの中ですが、ここは、もはやスベリヒユを育てているとしか思えない… 雑草取りと言う名のスベリヒユ収穫でした。 家に帰って、自家製納豆と食べたら激ウマでした! ゴミ捨て場...
0 件のコメント:
コメントを投稿