2021年7月19日月曜日

7月18日の松国 2度目の除草

7月18日の松国 

今日は荒れ地畑の未開墾部を開墾でもしようかね、と思って行ったんだが…

結局、小さいほうの田んぼの除草をすることになった。サクラタデ、前回徹底除草しているので、そんなにはびこっていない…ので、してもしなくてもいいや~という気持ちだった…。

ところがやりだしたら、新たな発見が…なんと水不足で田んぼが陸稲状態…といいうので、水草であるサクラタデは、なんとか生きながらえている、という状態で、息も絶え絶えだった…つまり、この状態で雨が降る前に除草するというのが一番の駆逐タイミング…ということだ。今日は気温はそこまで上がっていないが、南方に台風が来ているので、いつ崩れてもおかしくない。というので、これは天気との競争だ!と言うことが分かった。ので、基本、登山しているときと同じモード。ダッシュで登ってタッチして、ダッシュで降りる。川口さんは一列置きに除草する、なんて悠長なことを言っていたが、そんなことは気にしていられない、いまこそ大チャンス!

というので、サクラタデを軽快に抜く。根が弱っているのと腐食が乾燥でふかふか状態なので、抜きやすく、バケツに5杯も除草。そう密度が濃くないので、そこまでヘトヘトにされずに済んだ…。これ、一雨来たら、一気に回復して元気になるんだろうな。

今はお米も草も元気がない…がそんな時は除草の大チャンスなのだと分かった。

不景気の時は、ホントはえこひいきするのに大チャンスなのだ…でも政府は、大きなものを助けて、小さなものを助けていない…ので格差是正のチャンスなのに、拡大のチャンスにしかなっていない…そんな感じ。

農業は気候のアップダウンの流れに乗ったもの勝ち。商業は景気の波に乗ったもの勝ち。どっちも常に流れを見ている者にしか、チャンスが来たことが分からないのだ…

というわけで大チャンスをつかんで、一気に除草で気分上げモード。現在、充実感一杯で祝杯、というわけで、日本酒と焼きナスで一杯中!

田んぼは乾燥で、モグラが復活して私の稲の周りはモグラの迷路のように通路が張り巡らされていた…どうも腐り始めたサクラタデの根をミミズが食べ、ミミズをモグラが食べるらしい…そして、生き残れなかった弱い稲は、ナメクジが食べてしまっていた…。競争、確かにありますね…競争というか、運、という感じかな。

今日は帰りも田畑さんを乗せて帰ったので、楽しくおしゃべり出来て、嬉しい一日だった。山下さんはベテランさんだけど、母性で寄り添うのが得意な方で、田畑さんは、言葉で返してくれるので、私の疑問をぶつけやすいんだな~。

2021年7月17日土曜日

7月16日の松国の作業 田んぼの除草

  7月16日の松国の作業

昨日は比較的涼しい日だったのでチャンスとばかり、田んぼの除草に出かけた。3回目の除草。

まだ幼い稲のうちは、手を貸さないと、稲は雑草の勢いに負けてしまう。なので、除草は、母性を活用する活動だ。母性的な人の方が育てるのがうまい。相手が何かを口に出さないでも、すっと察して手を貸すような人のことだ。

小さいころ、母は厳格で厳しく、”気が利かない”と言われて、叩かれることが多かった。弟については、母はしつけは、”男の子だから”と諦めモードで、妹についてはもう仕事で忙しくて、しつけどころではない…ので、結局、第一子の私にだけが親としての厳格さで及んだと言える…小さいころ母が私を叱るスタイルは、正座させて定規で叩くという時代錯誤感があるもので…それを私はそのまま弟にしたことがあるんだが…母にはそれはかなりショックだったようだった。私自身も、なんでそんなことをしたのか?しつけスタイルを弟にやった理由が何だったのか?今では分からないが…。弟が泣いてごめんなさいと謝るのが印象的で、その時は勝利者と敗北者がいたような気がする。恐ろしいことだ。

母の厳格なしつけはどこから来たのか?というと?おそらく、親としての務めを果たさないといけないという不安と恐怖、そして世間へ後ろ指を指されてはいけないという世間体で、子供のころの私の自分の状態を私は人質状態と感じていたんだよなぁ…。母の世間体のために、見栄えのする良い子でいる必要があった。大体体よく母の道具になってやった。それが子供のサバイバル術だからだ。

諦めて良い子になったということ。あきらめて家のことをやり始めた。それ以外に生きる道がないみたいな感じ。たぶん、弟にも妹にも、そのような状況にぶら下がることが彼らにとってのサバイバル術だったんよなぁ…

そこに、”幼いうちは手を貸す”、という発想はない。母は私に必要なことを考えて手を貸して良い子を育てたわけでないし、私は弟や妹が幼いから、今は、と手を貸していたわけではない… 誰にも母性はない。母が作り出したいサクセスストーリーは、私が異常に優秀で母性にあふれた人で、自分の進学どころか、弟と妹とついでに母まで養うというストーリーのようだったようだが…どんなに気を利かせろと言われても、ない袖は振れない。

そうできたら良かったなとは思うけど、そうは問屋は下ろさないとも思う。幼いうちは手を貸す、どころか、カラスノエンドウにすらすがるエンドウ豆のようなありさまでないか…カラスノエンドウのほうがうんとか細いんですぞ?

ということで、カラスノエンドウは、エンドウ豆から離れて生きることにした。

お米は、見ていると、どうもすっくとひとりで天を衝くように葉を延ばすのが好きなタイプで、不定根で地面を矮性で広がる水草に、まとわりつかれるのは好きでないみたいだ。矮性の草は、自立心がある草に立ってもらって、自分はその草の方向に向かいたいもののようで、そういう立っている者がない場合は、ずっとグランドカバーをしている。

お米の気持ち、分かるなぁ…。自分は目指すものがあって伸びているのに、そんなものがない矮性の水草が自分の進路を真似して来ると、ああ~気持ち悪い!しかも、重たいんですけど!みたいな感じだ。葉が触れるのすら嫌って感じ。

お米にとっては、勝手にさせてほしいって感じなのだろう…と。というわけで、お米を除草で応援してきた。

まぁ水草の立場になると、お米と同様に懸命に生きて、その生き方が矮性だったというだけなんだが…どこにでも根を出して懸命。

今年福岡は空梅雨で、本格的な梅雨は来ないまま、夏になった。松国では自然農の田んぼに限らず、他の田んぼもみなひび割れており、水が来ないで困っている…。

そういうわけで、水草は弱っており、水陸両用のお米のほうが有利だった。

2021年7月13日火曜日

自然農のお友達

 自然農のお友達

安心して、差し上げることができる人たち…。

私は長女のためか、もともと、分かち合いの精神が豊富というか、弟と妹とは母親をめぐって取り合うことがないよう、ゆずって譲ってき、母と私は、弟妹をめぐっては同盟関係にある、という感じでした… 子どもである私にとっては早すぎる負担、という気が客観的にはしますが、そういう流れにあっても、なんとなしに耐えれてしまった… と言うことがあります。

夜学の出ですが、なんとか卒業できてしまい…9割の学友は卒業できなかった… しかも海外の留学まで出来てしまいました… その苦労を知らない人は、「英語が話せていいね」とか、「国立大学卒?だからお金持ちなんだね。私は私立しか行けなかったから貧乏なのよ」とか、意味の分からないことを言いますが…

親切にして、このような言葉を返されていたら、もう絶句するしかない…そんな感じの人たちが多く…これは私が”引き寄せ”でもしているのか?大丈夫なのか?私…と不安になっていました。

自然農の世界に来て、安心して親切にできるというか…昨日は村山さんがキュウリをくれたのですが…村山さんのトラックを見たら、こんもりと枝豆が…キュウリも、ナスも、すごくよく出来ており、餓鬼道の世界ではない、豊かな世界を見たというか… すでに満たされている人には、安心して親切にできるというか…

山下さんに、先日、私が種取したホーリーバジルを差し上げたら、大事に大事に扱ってくださり、そして、それをたまたま見ていた磯貝さんに、私が差し上げた種を分けてあげるところを見たら、自分の分より多く差し上げておられ… やっと正常な世界に来たのだ…と思いました。

2021年7月12日月曜日

エリートの教え方ではやっぱり初心者は、教われない

■エリートの教え方ではやっぱり初心者は、教われない

今日の集合日は、田んぼの除草方法についてでした。これは、指導者への愚痴ではないですが、教え方が…それでは、”教わること”が、初心者には無理!と思いました。これはクライミングの教え方でも同様に感じたことです。

条間に体を入れて、株間の草を接点から下から刈る。

教科書に書いてあることはこれだけです。指導者もそう同じことを言います。

ところが、草によっては水草で、不定根が出ており、刈るとそこから増えますので、目の前にある草を刈る、と言うことをすると逆に増えます。ジッパーのように引っ張って行けばその先に本体の根がロゼット状に茎を這わせているのを見つけることができますが…それを見つけるという作業は、条間に体を入れて株間の草を取る、というのとは全く異なる作業になってしまいます… それでも水草はしつこいので、その本体の根を刈らないと…となり…

そうなると基本と全く違う…

となります。私はこれできちんと草を刈っており、それでも逆に水草が増えてしまうので、おかしいな~と何度も指導者に質問してみたのですが…彼は、私の作業の何が問題なのか、解決できなかったです。終いには、はぁ?何が分からないの?何度同じことを言わせるの?みたいな感じになりました…

しかし、絶対に何かが違う…と思って、田んぼを歩き回り、ベテランの田畑さんが作業していたので、チラ見したら… 

・草を刈る位置が違う

・刈った後の草の戻し方が違う

でした。草を刈る位置は、なんと、分厚い腐食の下です。接点から刈るどころか、芝生マットみたいになっている田んぼの腐植層5cmくらい下です。そして、刈った草はその腐食と混ぜて、天地を返してグルグル巻きにしてしまいます。腐植の天地が入れ替わる感じです。

こうすると、水草を制することができる…出来上がった田んぼの印象も全く違います。

植物は腐植が大好きで、大体腐植に置かれたら、根を出してしまいます…最適な水分、最適な空気なのでしょうか…そこからさらに試練?で固い大地に根を下ろすかどうか?は微妙ですが…

お隣の太田さんが私とは比較にならない草ぼうぼうで、稲苗の姿が草に隠れて見えないほどでしたが…新人さんなので、ダメのやり方で除草していました…私はピンと来たので、田畑さんを呼んで、太田さんに刈り方を見せてもらったのですが、太田さんも、指導者の指導どおりやっていると思っており…もちろんベテラン田畑さんも指導者の指導通りやっていると思っており… 二人とも言われたとおりにやっていると主張しますが、ぜんぜん実際の作業を見ると深さも後処理も違うし、何より結果も全然違う…

私は、こうして起きていることに、誰も悪い人はいないのに、なぜか失敗する人と、成功する人が出てくる…と思いました。

農業は作業まで手取り足取り、でやらないと、口頭の指示だけでは技術習得にならないのでは???

何しろ、川口さんの本に書いてあることをやっているつもりで、全く遠く届かない成果しか出せないということは、何かマジカルなパワーが出ている、とかそう言うことではなくて(そう言うことに帰結したくなる気持ちは分かるが…)、指導している人がしていないつもりでやっている無意識の作業のコツ、というようなことだと思います…

それは指導している人は、自覚してやっているわけではないので、言語化できないのではないですかね??

私はクライミングは下手ですが、下手だからこそ、言語化できるというか、上手な人はへたな人がなんでできないのか、そもそも分からないらしいんですよね…

腐植

昨日考えたことです…。

たぶん、自然農では、腐植を、”土壌”とは認識していないと思います。しかし、おそらく腐植は、一般的な耕す農法の人から見ると、腐葉土=単なる肥料。土づくりで、鉱物主体の土と混ぜてふんわりさせて、そこに種を蒔いたとしたら、その人は、耕して、肥料と混ぜて、そこに種を蒔いた、と感じるでしょう…

自然農の畑は、未分解の草のそのような状態の土が年数分積みあがっている訳ですよね…ということは、自然農の人が言う、”耕していません”、は、他の農法の人が言う”耕して肥料と混ぜる”と結果的に同じことになる…

柔らかい腐植の上に出た植物の芽は、ふんわりしていて頼りなく、そこからさらに下の、固い土壌で成長するかどうか?は、まだ分からない…ところが、もしも腐植の層が20cmもあれば、それは、そのまま作土層で、それだけで野菜は立派に出来てしまう…

それが自然農で月日を掛けた農園で起こっていることで、それはもしかすると篤農家の人たちがすでにやっていることと同じことなのではないか?と思いました…

篤農家が思案の末にたどり着くことを、お釈迦様がチューラパンダカには、塵を払え、垢を払えとだけ、教えたように、これだけしていれば絶対に誰でもあきらめないかぎりたどり着ける、そういうことを教えたのが自然農、なのではないか?と…

2021年7月8日木曜日

土壌微生物による病害防除

土壌微生物による病害防除

・主因、素因、誘因が揃わないと発病しない

・フザリウム→品種で抵抗

・半身いちょう病 → 春秋 温度

・軟腐病 →夏 温度

・根こぶ病 →重力水、PH7.4以上では発病しない

・青枯病 →土中の深いところ 23度以上

微生物による防除には

1)抗生、2)寄生、3)競争、4)抵抗性、5)アレロパシーがある。伝統農法は、5)を経験則的にまとめたもの。サルビア現象が有名。

・微生物は非常に好みが激しい

・単子葉植物と双子葉植物を混植するのが基本

・科を変える

・抵抗性品種を用いる

・育苗土はその作物にとって一生の付き合いになる菌を決める

・土埃が立つような場合、フザリウム菌が胞子で飛ぶ

・フザリウムには、ネギ、ニラで対抗

微生物資材が効かない理由は、移植しようとする微生物に餌と住処がないから。

主因=病原菌 (土ちゅうのどこにでもいる)

素因=植物の感受性 品種でかなり違う

誘因=環境 温度やPH

結局、微生物資材を用いるプランより、

1)環境要因を避ける(=適期に栽培する)

2)多様性を維持する(単作=微生物相の単相化)

が大事と分かりました。

青枯れ病は土中の深いところにまでいるので、土壌消毒はあまり有効でないそうです。まぁトマトはイラナイってことかなぁ。私の畑では大玉は、どっちの畑でもダメそうですが。

2021年7月7日水曜日

ナス品種 研究

■ナス品種 

昨日みたら、荒れ地畑の大長ナス、けっこう育ちが良かったんですよね… 比較的乾燥地帯なのに。湿気が好きと思って、南の畑に植えたほうがイマイチの生育。

露地栽培に向いている代表的な品種
=「千両2号」「式部」「庄屋大長」

千両2号のストーリー
https://www.takii.co.jp/.../playback_nasu/chapter2.html

甲府では石ナスになったから、今年糸島でできたら嬉しいなぁ。

庄屋大長ナス
https://nasu-sodatekata.com/.../%E5%BA%84%E5%B1%8B%E5%A4...
これは今蒔ける。

天敵利用リスト

■ 天敵利用リスト

https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/pamphlet/tech-pamph/069415.html

1)ナス

 https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/Jirei_2_Nasu_Miyazaki.pdf

バジル、オクラ、ゴマ、マリーゴールド、

2)ネギ 

大麦

https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/Jirei_6_Negi.pdf

2021年7月6日火曜日

7月5日松国の作業

ランチで日向うどんへ…福岡名物、ごぼてんうどんを冷やしでいただく…

その後、松国に行ったら雨…。の合間に、かろうじて、落花生の除草。結論的には除草は、自分が思っているより、広範囲に必要なようだ…植物同志はどうやってコミュニケーションしているのか分からないが…実はずいぶんと、広々とした場所がすきなのかも?
枯草マルチをしていたので、除草自体はそう必要そうでなかったが、広範囲に刈って、広々としておいた。インゲン収穫できそうだったのに雨が降ってきたので、しそこねた。
まだ第二弾のトウモロコシの種まきなど…したいことがあったが雨でできず…
いちご、一個収穫…摘んでその場で食べた。ワイルドミニトマトはいいのだが、ナスとか元気がないんだよなぁ… 補いをした方がいいかも…
次回の課題:
・補い
・大豆の種おろし
・トウモロコシ第二弾
・オクラ第二弾



2021年7月4日日曜日

7月3日の松国

7月3日の松国

収穫
5月26日に蒔いたインゲン豆の初収穫。
枝豆の収穫


小さいほうの田の除草一回目

荒れ地畑…
初の収穫。動物が来ていた。ジャガイモとかいつ収穫になるのかなぁ… ワタはまだ小さい。 ホーリーバジルがトマトに変身。

ナス、トマト、キュウリ、オクラはいなくなっている。何かの豆を苗床から定植。

奥の畑
畝を作り直したら、畝間に水たまりができている場所があったので解消。ヒマワリ種まき再トライ。枝豆収穫。セロリ好調。大根種まき。

今日は、雨が降り出す前に行こうと思ったのに、結局着いたらジャージャーの雨で、することがないなぁとなった。とりあえず偵察。

水たまりができているのを解消したり、トマトの誘引をしたり…ナスとトマトしか生きていないなぁ‥ ツルムラサキやら、ホームセンターで買ってきた各種苗やら色々入っているハズなのに、存在感ゼロ。春菊はまだまだ咲いている。花期が長い。コリアンダーはいよいよ種になってきた。大発生していた虫も良い加減にいなくなっている。

荒れ地畑では動物に荒らされた痕跡があった。とりあえず、セイタカ泡立ち草を抜く。ほんと倒したら何もいいことがないのが、不定根を出す系統の雑草だなぁ…。セイタカアワダチソウに関してはマスターしてきた。

サクラタデの除草で、一回目の水稲の除草に入ったが、サクラタデはあまり悪さをしているようには感じられなかった。とりあえず2時間ほど除草。

種まき…と思って行ったけれど、結局雨の日は種まきに向かない。雨が降る直前に行かないと。。土をいじるのにも向かない。ただ観察する日、っていうのがいいのかな。